みなさんはケアレスミスとはどのようなミスだと思いますか? ケアレスミスとは、注意していれば防げたはずの間違いのこと。問題文の読み間違いや、簡単な計算ミスなど、注意していれば失点しないような間違いを指します。 この記事では、ケアレスミスを減らしたい中高生に向けて、ケアレスミスが起こる原因や種類、対策方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそもケアレスミスはなぜ起こってしまうのでしょうか。まずは、ミスが起こる原因について見ていきましょう。
ケアレスミスの原因の一つとして、時間が足りずに慌ててしまうということがあります。
試験では時間が限られているため「早く解かないと!」「残り時間がなくなってきた!」などのプレッシャーを感じやすくなります。そのため焦ってしまい、普段はしないようなミスをしてしまうのです。
また、時間がないと十分な見直しもできず、ケアレスミスを見逃してしまう原因になります。
簡単に解ける問題だと思う気持ちの緩みが、逆にミスにつながることもあります。
「簡単に解けた」と自信がある問題こそ、ちょっとした不注意で単純なミスをしてしまうことも。
ミスは誰にでも起こるものです。油断せず、しっかりと見直し、細部にまで注意を配るようにしましょう。
英作文の問題で冠詞を忘れてしまう、数学の計算問題で単位を間違ってしまうなど、多くの人が「ケアレスミスしやすい問題」もあります。
このようなミスが多発してしまう問題については、より一層の注意を払って取り組む必要があります。
体調が万全でないときには、ちょっとしたミスをしやすくなってしまいます。
睡眠不足や、過度なストレスなど身体の不調はありませんか。体調がすぐれないと、注意力が散漫になったり、集中力が続かなかったりして、いつもはしないようなミスをしてしまう原因にも。
特に入試ではちょっとしたミスで合否が分かれてしまう可能性もあります。万全な体調で臨むようにしたいですね。
どのようなケアレスミスがあるか知ることで、対策も取れるようになります。
ここでは、どんなケアレスミスがあるか、3つのパターンを見ていきましょう。
よく起こるケアレスミスに「問題文を読み間違えてしまう」というものがあります。
例えば、問題文には「選択肢の中から正しくないものを選びなさい」と書かれているのに、正しいものを選んでしまうなどです。
これは、思い込みを持って問題文を読んでいたり、問題文をしっかり読み込んでいなかったりするときに起こりがちです。
問題文は、最後までしっかりと読むようにしましょう。
「解答欄を間違えて記入してしまう」というミスも起こりがちです。
特にマークシートの場合、ひとつずつずらして書いてしまっても気づきにくいことがあります。
せっかく正しい答えを導き出せていたとしても、解答欄を間違えてしまえば元も子もありません。よく見て、正しい箇所に解答を記入するようにしましょう。
「漢字や英単語を書き間違える」というミスもよくあります。
試験での緊張や焦りから起こることもありますが、そもそも記憶する段階で間違って覚えている可能性もあります。暗記する際には、辞書を使って正しい漢字やスペルを確認して覚えるようにしましょう。
数学の問題では、+と−の符号を書き間違えてしまうミスもよくあるパターンです。
また、記述式の問題の場合、急いで解答を記入した結果、aとq、1と7などが判別できずに間違いとされてしまうケースもあります。焦らず、丁寧に書くことも大切です。
ケアレスミスの起こる原因やパターンを見てきました。それでは、どうすればケアレスミスをなくすことができるのでしょうか。
対策方法を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
試験では見直しする時間も考慮して、ペース配分しましょう。ミスをしてしまっていても、見直しで修正できれば挽回できます。必ず見直しをする癖をつけましょう。
漢字やスペル、単位、+と−などの書き間違いや読みづらい文字はないか、解答欄の間違いはないか、問題文の読み間違いや思い込みで解答していないかなど、くまなくチェックしましょう。
ケアレスミスは誰でもしてしまうもの。どこかにミスがあるかもしれないという意識で、自分の解答を見直してみてください。
質問されていることを正確に把握するために、問題文に線を引いたり、印をつけたりしておきましょう。
印をつけると注意が向くので、読み間違いによるミスを減らせます。
また、自信を持って解けた問題にも印をつけておくといいでしょう。自信があるものこそ、ケアレスミスをしやすいため注意が必要です。見直す際にも重点的に見直しができ、ケアレスミスに気付きやすくなります。
ケアレスミスを減らすためには、自分はどのようなミスをしやすいか、傾向を把握することも大切です。
テストが返ってきたら、どこでどのようなミスをしたのかノートに記録していきましょう。ある程度記録が溜まってくると、例えば「漢字の書き間違いが多い」「符号をよく書き忘れてしまう」など自分のミスのパターンが見えてきます。
ミスの傾向が見えたら、次から同じ間違いをしないように意識的に注意しながら解くことはもちろん、さらに解き終えた後に重点的に見直しするなどの対策を取ることができます。
最後は、十分な睡眠をとり、体調を万全にすること。
体調が悪ければ、集中力が続かず、普段しないようなミスをしてしまうこともあります。
試験にベストな状態で臨めるように、睡眠や食事に気を付け、体調を万全に整えておきましょう。
ケアレスミスの原因と自分の傾向を知って対策をしよう
ケアレスミスの原因、種類と対策についてみてきました。
ケアレスミスは、誰でもしてしまうものですが、しっかりと注意を払うことで防ぐことができるミスです。いかにして少なくしていくかが大切です。
自分がどのようなミスをしやすいか傾向を知り、少しでも減らせるように対策をしましょう。