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英検®2級合格点ライン到達に必要なこと

英検®2級合格点ライン到達に必要なこと

この記事では英検2級のレベルや試験内容、合格ラインはどの程度なのか、また合格のための対策について解説します。英検2級以上の合格は受験に有利になる大学もあります。英検2級にチャレンジしたいと考えている方は参考にしてみてください。

目次

    英検®2級の合格ラインとレベルは?

    まずは英検2級のレベルや試験内容について詳しく見ていきましょう。

    高校卒業程度の難易度


    英検2級のレベルは「高校卒業程度」です。英検を主催している日本英語検定協会によると、2級は「社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる」とされています。

    英検2級以上を持っていると、推薦入試はもちろん、一般入試でも加点対象になる大学があります。
    また、2級からは海外留学や社会人の履歴書でも英語力のアピールになります。

    2級の一次試験は筆記(リーディング、ライティング)85分、リスニング約25分。一次試験に合格後、二次試験に進みます。二次試験は英語での面接(約7分)で、スピーキングの技能が測られます。

    合格スコアは一次試験1520(満点1950)、二次試験460(満点650)です。

    参考:
    各級の目安 | 公益財団法人 日本英語検定協会
    2級の過去問・試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会

    準2級・3級との比較


    中学生、高校生がチャレンジすることが多い3級、準2級とのレベルの違いを見てみましょう。

    3級のレベルは「中学卒業程度」。基礎力定着、高校入試レベルの英語の習得が目標となっています。中学生や高校生で初めて英検を受ける人は3級から入り、準2級、2級とステップアップしていくのがよいでしょう。

    一方、3級から1段階レベルアップした準2級は「高校中級程度」。3級までは英語の基礎力を問われるレベルですが、準2級からは英語の応用力が求められます。

    さらに2級では「高校卒業程度」となり、合格へのハードルはグンと上がります。

    準2級と比較して、2級では出題される問題数が増えるだけでなく、英単語の語彙数や問題の難易度のレベルが上がります。2級合格には語彙や長文読解力、ライティング力など英語力の高さはもちろん、出題形式に慣れるなどしっかりと対策を取ることが必要です。

    「英検®(従来型)」と「英検S-CBT」の違い

    英検の受験形式は「英検(従来型)」と「英検S-CBT」の2種類があります。

    英検S-CBTは日程や場所が選べる

    試験が年3回の英検(従来型)に対し、英検S-CBTは原則として毎週土日に試験が実施されます。

    試験日が多く設定されており、学校や部活、塾などで忙しくても予定が立てやすいため、英検S-CBTを受験する人が増えています。

    英検(従来型)も英検S-CBTも問題形式や難易度に差はなく、どちらも同等の級・スコアとして扱われます。自分に合った受験形式を選びましょう。

    英検®2級の合格点ラインに達するには

    英検2級のレベルや試験内容について分かったところで、英検2級合格に向けてどう試験対策をするかについて見ていきましょう。

    英検2級の合格点は?

    実は英検には正答数による合格点というものがありません。英検では「英検CSEスコア」という独自の合格基準スコアが採用されており、この基準に達したかどうかによって合否が判定されます。

    一般的なテストのように、小問は各5点、大問は各10点のように、問いごとの点数が明確に示されていれば分かりやすいのですが、英検の場合はこれが分かりません。「何点で合格なの?」と、悩ましく思う人が多いのはこのためです。

    リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングそれぞれバランスよく得点が必要

    まずは従来型の英検について見てみましょう。
    2級の一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能にそれぞれスコアが均等に配分されています。各技能の満点は650点。
    合格するには全ての技能でバランスよく得点することが必要です。

    一次試験をパスしたら、次は二次試験。二次試験は英語の面接で、スピーキングの試験です。
    スピーキングも英検CSEスコアの満点が650、合格基準スコアは460です。

    二次試験は、1対1の個人面接にて約7分で行われます。流れは、英文の音読やそれについての質問への応答や説明、受験者の意見を話すよう求められます。

    最近は従来型の英検に加え、1日で4技能全てを受けられる英検S-CBTという方式が出ています。

    不合格だった場合は英検CSEスコアに注目

    残念ながら英検2級に不合格だった場合、次の試験に向けて何が足りなかったのか原因を突き止め、次回こそは合格できるよう対策していきましょう。

    どの技能がどれくらい足りていないか、数値で分かるのが英検CSEスコアです。この英検CSEスコアは個人成績表に記載されています。

    成績表には問題全ての解答状況も記載されているので、自分が間違えた問題をチェックしていきましょう。すべて終えたら、自分がどの技能のどの問題で間違えやすいかを分析し、次回に向けて復習、強化をしていきましょう。

    合格ラインのギリギリで合格・不合格を分けるのは、もう一歩、頑張れるかどうか。不合格でも落ち込む必要はありません。次に向けてしっかり対策すれば確実に合格に近づくことができます。

    英検のテキストや過去問集などで対策するほか、最短合格を目指すなら、大手学習塾が開催している英検対策講座を受講するのもひとつの手。大手の塾は過去の膨大な資料から、合格に向けてマスターすべきポイントを押さえているため、効率よく英語力を上げることができます。

    英語資格・検定試験対策講座

    参考:
    英検CSEスコアでの合否判定方法について | 公益財団法人 日本英語検定協会
    2級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会

    まとめ

    4技能をバランスよく勉強して英検2級の合格を目指そう

    英検2級について解説してきました。英検2級の合格にはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをバランスよく勉強することが必要です。準2級と比べ、必要とされる英語力のレベルも上がるため、小手先のテクニックでは突破できないといえるでしょう。

    しかしながら英検は毎回、出題形式が決まっているため、専用のテキストや問題集、過去問に取り組むことで合格は近づきます。コツコツ頑張っていきましょう。

    英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
    このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

    ※2024年度より、3級以上の級(1級、準1級、2級、準2級、3級)につきまして、一部問題形式のリニューアル予定がございます。詳しくは、公益財団法人 日本英語検定協会のホームページでご確認ください。(追記:2024/01/25)

    Photo / Getty Images

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