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英検®準2級合格点到達に必要なこと

英検®準2級合格点到達に必要なこと

この記事では英検準2級のレベルや試験内容、合格ライン、また合格のための対策について解説します。 3級からのステップアップで準2級を受験する人、また初めて受験する人も参考にしてみてください。

目次

    英検®準2級のレベルと試験内容

    まずは英検準2級のレベルや試験内容について見ていきましょう。

    実は英検には正答数による合格点というものがありません。英検では「英検CSEスコア」という独自の合格基準スコアが採用されており、この基準に達したかどうかによって合否が判定されます。

    英検ではすべての級において「●●問できたら合格できる」という正答数による明確な合格点ラインは公表されていません。しかし、2016年度第1回一次試験では、2級以下の場合、各技能6割程度正答した人の多くが合格していると日本英語検定協会が発表しています。

    英検®準2級のレベルは「高校中級程度」


    日本英語検定協会によると、英検準2級のレベルは「高校中級程度」で、「日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる」とされています。

    準2級は英語資格として大学入試で活用できる大学もありますから、ぜひチャレンジしてほしい級です。

    3級・準2級・2級との比較

    	3級	準2級	2級 レベル	中学卒業程度	高校中級程度	高校卒業程度 問題数	リーディング:30問 ライティング:1問 リスニング:30問 スピーキング:6問	リーディング:37問 ライティング:1問 リスニング:30問 スピーキング:5問	リーディング:38問 ライティング:1問 リスニング:30問 スピーキング:5問 試験時間	リーディング、ライティングの合計50分 リスニング約25分 スピーキング約5分 (※S-CBTの場合は15分)	リーディング、ライティングの合計75分 リスニング約25分 スピーキング約6分(※S-CBTの場合は15分)	リーディング、ライティングの合計85分 リスニング約25分 スピーキング約7(※S-CBTの場合は15分) 必要な単語数の目安	約2100語	約3600語 	約5100語

    参考:
    3級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会
    準2級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会
    2級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会
    語彙数を増やそう | 英ナビ!

    3級から準2級、2級と級が上がるにつれて問題数が増え、問題のレベルも上がるため、合格へのハードルは高くなります。

    覚えるべき単語数は3級から準2級で1500語ほどの上乗せが必要です。単語の数だけでなく、必要な単語のレベルも上がります。
    準2級合格を目指して、しっかり対策しましょう。

    「英検®(従来型)」と「英検S-CBT」の違い

    英検の受験形式は「英検(従来型)」と「英検S-CBT」の2種類があります。

    参考:英検S-CBTについて | 公益財団法人 日本英語検定協会

    英検S-CBTは日程や場所が選べる

    試験が年3回の英検(従来型)に対し、英検S-CBTは原則として毎週土日に試験が実施されます。

    試験日が多く設定されており、学校や部活、塾などで忙しくても予定が立てやすいため、英検S-CBTを受験する人が増えています。

    英検(従来型)も英検S-CBTも問題形式や難易度に差はなく、どちらも同等の級・スコアとして扱われます。自分に合った受験形式を選びましょう。

    英検®準2級の合格点ラインに達するには

    英検準2級に合格するにはバランスよい得点が必要

    準2級の一次試験では、リーディングとライティング(合計75分)、リスニング(約25分)の3つの技能の試験が行われます。

    これら3つの技能にそれぞれスコアが均等に配分されており、準2級では各技能の満点が600点に設定されています。
    合格するにはこれらの技能でバランスよく得点することが不可欠です。

    技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。準2級ではリーディングの問題が37問、リスニングが30問あるのに対し、ライティングは1問のみです。ライティングは1問で600と1問あたりのスコアの配点が高くなります。

    準2級の合格基準スコアは1322。そのためリーディングとリスニングが満点でも(合計1200)、ライティングが0点だった場合には合格はできないことになります。
    まずはどの技能もある程度は得点できるように対策しましょう。

    長文の穴埋め問題が初めて登場、語彙力アップが不可欠

    準2級では語彙力、長文の読解力アップが不可欠です。

    準2級のリーディングでは、3級にはなかった長文の穴埋め問題が出題されます。

    長文の問題文を読み、前後の文章を理解して文脈に合う適切な語句を選択する必要があります。選択肢も文章や節になっており、3級より難易度が高くなっています。

    またライティングでは、3級までは問題の質問文が「受験者自身に関する質問」だったのに対し、準2級では「ある事柄に対する受験者の意見や考えを問われる質問」となります。

    回答で指定される単語数も3級で25〜35、準2級は50〜60と約2倍になります。自分の意見を英語で表現する、より高度なライティング力が必要です。

    英検®準2級合格にはリスニング強化がカギ!

    準2級の合格を目指すには、リスニング強化がひとつのカギになります。
    3級と準2級のリスニングについて比較してみます。

    参考:
    3級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会
    準2級の試験内容 | 公益財団法人 日本英語検定協会

    問題数は3級も準2級も合計30問と同じですが、大きな違いは、3級では「会話の応答文選択」のみ1回、「会話の内容一致選択」は2回、「文の内容一致選択」は2回と、問題文の放送回数が1~2回に対し、準2級からは全て1回のみになる点です。
    また、3級の「会話の応答文選択」問題では、問題文の会話シーンをあらわした補助イラストが付いていますが、準2級からはイラストが無くなります。

    このように準2級では、3級よりもリスニングの難易度が上がるため、英文を聞く耳をしっかりと鍛える必要があります。過去問を繰り返し解き、リスニングを強化しましょう。

    まとめ

    しっかり対策して英検®準2級の合格を目指そう

    英検準2級について見てきました。問題形式も必要な語彙力も3級から大幅にレベルアップするため、準2級合格には、語彙力や読解力、リスニング力など英語力を総合的に引き上げることが不可欠です。日頃からコツコツ積み重ねが大切。
    英検のテキストや過去問集などで対策するほか、最短合格を目指すなら、大手学習塾が開催している英検対策講座を受講するのもひとつの手。大手の塾は過去の膨大な資料から、合格に向けてマスターすべきポイントを押さえているため、効率よく英語力を上げることができます。

    英語資格・検定試験対策講座

    単語力や読解力を身に付け、過去問を繰り返し解くなど、対策をしっかり行いましょう。

    英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
    このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

    ※2024年度より、3級以上の級(1級、準1級、2級、準2級、3級)につきまして、一部問題形式のリニューアル予定がございます。詳しくは、公益財団法人 日本英語検定協会のホームページでご確認ください。(追記:2024/01/25)

    Photo / Getty Images

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