お近くの校舎を探す

お近くの校舎を探す

英語の副詞が分からない人必見!位置で見分ける副詞

英語の副詞が分からない人必見!位置で見分ける副詞

英語を勉強する中で、副詞の使い方が難しいと感じる生徒は多いようです。英語は日本語と文章の組み立て方が違うので、文章のどこに副詞を置けばいいのか、迷ってしまいますよね。
英語の副詞の使い方にはいくつかのパターンがあります。ポイントは、副詞が文中でどこに置かれるか。このパターンを覚えてしまえば、英語の副詞も使いこなせるようになります。
この記事では、英語の副詞とは何か、副詞の種類とパターンについて解説していきます。例文も交えて説明しますので、ぜひ英語学習の参考にしてみてください。

目次

    英語の副詞とは

    副詞は、英語を構成する品詞の1つです。そもそも英語の副詞とはどのような役割をするものでしょうか。

    単語や文章を修飾するもの

    副詞は、語句や文章を修飾する役割があり、動詞や形容詞、他の副詞、前置詞句、文全体を修飾します。例えば「very(とても)」「always(いつも)」「already(すでに)」「carefully(注意深く)」などです。

    “修飾する”とは、対象の語句の意味を詳しく表したり、範囲を限定したりすることを指します。副詞には時間、場所、頻度などさまざまな情報を付け加える役割があります。

    形容詞との違い

    副詞と似ている役割の品詞に形容詞があります。副詞も形容詞も他の単語を修飾する語句ですが、形容詞との違いは、修飾できる対象が違うということです。

    形容詞は名詞を修飾するのに対して、副詞は名詞以外の語句を修飾します。

    例えば、「beautiful(美しい)」という形容詞は、「a beautiful flower(美しい花)」のように、名詞を修飾します。一方、「slowly(ゆっくり)」という副詞は、「He walks slowly(彼はゆっくり歩く)」などのように使い、この場合は動詞を修飾するのに使われています。

    英語の副詞の種類と入れる位置

    英語の副詞にはいくつかの種類があり、その種類によって、文章のどの位置に入れるかのルールがあります。そのパターンを覚えると英語がかなり使いこなせるようになります。英語の副詞のパターンを見ていきましょう。

    副詞は大きく分けると5種類

    英語の副詞は、その意味から、大きく分けると「時間」「場所」「態度・様子」「頻度」「程度」を表す5種類に分けられます。
    それぞれの種類によって、おおよそ文章のどの位置に入れるかが決まっています。

    時間を表す副詞は文末に

    時間を表す副詞は、その動作がいつ行われるかを表します。例えば、「today(今日)」「yesterday(昨日)」「later(後で)」などがあります。
    時間を表す副詞は基本的に文章の終わり(文末)に置かれます。

    例:
    I have an English lesson today. ( 今日英語のレッスンがある。)

    例外として文末に置かれない場合もあります。例えば「already(すでに)」と「still(まだ)」は基本的には文末ではなく、一般動詞の前、be動詞の後ろに置かれます(「already」は文末に置かれることもあります)。
    また「yet(まだ)」は、主に疑問文や否定文で使われる副詞で、文末に置かれます。

    例:
    It’s still 9 am.(まだ午前9時だ。)
    She doesn’t know the truth yet. (彼女はまだ真実を知らない。)

    場所を表す副詞は動詞・目的語の後ろに

    その動作がどこで行われるか、つまり場所を表す副詞は、一般的に自動詞の文では動詞の後ろ、他動詞の文では目的語のすぐ後ろに置かれます。

    例:
    I went upstairs to sleep.(寝るために2階に行った。)
    Let’s have lunch there.(そこでランチを食べよう。)

    また複数の単語を組み合わせ、副詞のような働きをする副詞句(「in the office」など)というものがあります。副詞句は、文末に置かれることが多くなっています。

    例:
    He is working in the office.(彼はオフィスで働いている。)

    態度・様子を表す副詞は動詞・目的語の後ろに

    「fast(速く)」「carefully(注意深く)」などの態度や様子(その動作がどのように行われるか)を表す副詞は、自動詞の場合は動詞のすぐ後ろ、他動詞の場合は目的語の直後に置かれます。基本的には、動詞と目的語の間に置かれることはありません。

    例:
    He talks fast.(彼は速く話す。)
    He opened the window carefully.(彼は窓を注意深く開けた。)

    また、副詞を強調したい場合は、動詞の前に持ってくることもあります。

    例:
    She quickly finished her homework.(彼女は宿題を速く終わらせた。)

    頻度を表す副詞は一般動詞の前、be動詞の後ろに

    「usually(いつも)」、「sometimes(時々)」など、どのくらいの頻度でその動作をするかを表す副詞は、基本的に一般動詞の前に置かれます。
    be動詞の文章では、be動詞の後ろに置かれ、助動詞が使われる文章では、助動詞の後ろに置かれます。

    例:
    He is sometimes late for school. (彼は時々遅刻する。)
    I usually go to the library after school. (いつも学校の後図書館に行く。)
    He can rarely attend evening meetings. (彼は夜のミーティングにほとんど出られない。)

    程度を表す副詞は修飾する語の前に

    その動作がどの程度で行われるかを表す動詞には「very(とても)」「almost(ほとんど)」「totally(完全に)」などがあります。
    程度を表す動詞は、修飾する語句・節の前に置かれることが多いです。一般動詞ではその直前に、be 動詞・助動詞の場合は、その直後に置かれます。

    例:
    She almost cried. (ほとんど泣きそうだった。)
    He is very busy today. (彼は今日とても忙しい。)
    I can hardly believe it. (私はほとんどそれを信じられない。)

    文全体を修飾する場合は文頭に

    副詞には、単語や語句だけでなく、文章全体を修飾するものもあります。文章全体を修飾する場合には、文の頭に置き、カンマで区切って使用します。

    例:
    Unfortunately, I can’t come to the party. (残念なことに、私はパーティに行けない。)
    Surprisingly, our team won the final match. (驚いたことに、私たちのチームは決勝戦に勝利した。)

    まとめ

    難しくない!副詞を理解して英語の表現を増やそう

    英語の副詞の種類とそのパターンを見てきました。副詞の使い方にはある程度のパターンがあるため、ポイントを押さえれば難しくありません。
    副詞は、文章や語句を修飾する語。副詞を使いこなせると、言いたいことをより的確に表現でき、文章が豊かになります。副詞の使い方をマスターして、表現の幅を広げましょう。

    Photo / Getty Images

    その他の記事