受験勉強の相棒、ノート。ノートをうまく活用することで、勉強を効率よく進めていくことができます。しかしノートやルーズリーフは種類がたくさんあってどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。教科や目的に合わせたものを選び、使い分けていくとよいでしょう。 この記事ではノートやルーズリーフ選びに迷っている高校生に向けて、受験勉強に活用するノートについて解説します。
受験勉強にはノート、ルーズリーフ、どちらを使っていますか?どちらを使うのが自分に合っているか、ポイントを見ていきましょう。
まずはノート、ルーズリーフそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
ノートのメリット・デメリット
ノートはルーズリーフと比べて、管理が楽であることがメリットといえます。科目ごとに1冊作ってしまえば、ルーズリーフのように1枚1枚整理する必要はありません。
また時系列に書いていくので、見返したときに授業の流れが分かりやすいというメリットもあります。ノートを1冊使い切ったときの達成感を感じることができるのもノートならではです。
ノートのデメリットは、科目が多くなるほどノートの冊数が増えるため、持ち運ぶときに荷物が多くなること。また簡単にページを増やすことができない点もデメリットといえるでしょう。
ルーズリーフのメリット・デメリット
一方、ルーズリーフは、必要な分だけ抜き出して持ち歩けるため、荷物を軽くできるのがメリット。全ての教科を一冊のバインダーに綴じて持ち運ぶこともできます。
またもう1つ大きなメリットは、ページを後から増やしたり、並び替えたりできる点。プリントも一緒にとじることができるなどカスタマイズ性が高いのも良いところです。
ルーズリーフのデメリットは、整理や管理が必要な点。整理が苦手な人や物を無くしやすい人にはデメリットとなるでしょう。
ノート、ルーズリーフそれぞれのメリット、デメリットを踏まえた上で、次に受験勉強のためのノート作りの基本的なポイントを見ていきましょう。
色ペンでカラフルにする、文字をきっちり丁寧に書くなど「ノートをきれいに作ること」にこだわりすぎるのはやめましょう。勉強に役立てるためのノートのはずが、授業を聞き逃してしまったり、ノートを作っただけで満足して終わったりするのは本末転倒。ある程度スピードを意識することが大切です。
ペンやマーカーを何色も使ってカラフルにしてしまうと、結局重要ポイントがどこなのか分かりづらくなってしまいます。使う色数は3色までにしておくと、ノートがシンプルにまとまり、頭に残りやすくなります。
赤は重要、緑は補足など自分で色のルールを決めて使いましょう。
ノートを取るときに、後から書き足したり、メモをしたりするには余白が必要です。内容が1つ終わるごとに2〜3行空けて余白を取る、ノートの右端部分5分の1をメモスペースとして作っておくのもよいでしょう。
図表やイラストを入れるとグッと分かりやすいノートになります。手書きが難しい場合には、教科書や参考書をコピーして貼り付けるのも手です。
ノートやルーズリーフにもたくさんの種類があり、それぞれ用途や特徴があります。自分の目的に合わせて選び、受験勉強に役立てましょう。
数学や理科など、図やグラフを書くことが多い教科には方眼罫がおすすめ。文頭を揃えやすくスペース分けもしやすいので、理数系以外の教科でも使うことができます。
暗記物には、持ち運びに便利な小さめのA5やA6サイズのノートやルーズリーフがおすすめ。通学途中の電車やバスの中、隙間時間にサッと開いて勉強できます。
プリントが多い教科は、後からページを挿し込むことができるルーズリーフが便利です。ルーズリーフ用のクリアポケットを活用したり、ルーズリーフの紙に貼り付けたりする手もあります。
受験勉強にノートを使いたい、ノート派におすすめの3点をご紹介します。
横罫線に等間隔にドットが入ったドット入り罫線のノートは、文頭を綺麗に揃えて書くことができ、図や表も書きやすくなっています。また、プリントや図表などのコピーを貼るときに、曲がらず綺麗に貼ることができます。
理数系科目、文系科目それぞれの学習に合わせて作られたノートシリーズもあります。
理数系科目向けは、グラフや図形を細かく書きやすい独自の方眼罫。一方、文系科目用は、見出しや段落が見やすくなるよう罫線が工夫されています。
普通の綴じノートは、見開きの両サイドが盛り上がっていて書きにくいと感じることはありませんか。どのページを開いてもパタンと180度水平に開くノートは、書きやすさを重視する人におすすめです。
次に、ルーズリーフ派におすすめの3点をご紹介します。
ドット入り罫線のルーズリーフは、横罫線にさりげないドットが等間隔に入ったルーズリーフ。縦書きでも横書きでも、ドットが目印となり文頭を揃えやすく、見やすいノートを作ることができます。線も引きやすく、図や表も書きやすいです。
折り目を広げると書くスペースが倍になるワイドサイズのルーズリーフは、ノートの見開きと同じように使えます。横長の広いスペースに大きな図やグラフを書いたり、一緒に資料を貼り付けたりもできます。広いスペースに1つの内容をまとめたいときに便利です。
横罫に半透明の方眼罫がうっすら入ったルーズリーフは、文頭や段落が揃い、バランスよく書くことができます。方眼罫より横罫が好き、でもレイアウトを整えながら書きたい方におすすめです。
ノート派もルーズリーフ派も、目的に合わせて使い分けながら自分専用の参考書を作ろう!
受験勉強に活用するノートについて解説してきました。ノート、ルーズリーフそれぞれにメリット、デメリットがあり、それらを踏まえた上でどちらを使うか選ぶとよいでしょう。
また横罫、方眼罫などの罫線の種類や、用紙サイズもさまざまありますが、教科や目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
「使いやすいノート」は人それぞれ。使い心地のよいアイテムで、勉強効率をアップしましょう!
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