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医学部に入るには何をすべき?受験生が知っておくべきことを徹底解説

医学部に入るには何をすべき?受験生が知っておくべきことを徹底解説

医学部の全統模試の偏差値は東京大学理科三類の72.5から私立大学医学部の60.0で、一般的に難易度が高いとされています。しかし、最難関大学を除いては多くの大学が標準レベルの問題を出題するため、「すべて難しい問題で構成されている」というわけではありません。基礎固めと苦手克服が合格の鍵となります。

この記事では、医学部に入るために知っておきたいことや必要な勉強期間、入試対策のポイントをご紹介します。志望校に現役合格するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

なお、この記事でお伝えする「医学部」は「医学部医学科」を指します。

※この記事は、2024年8月時点の情報です。

目次

    医学部に入るために知っておきたいこと

    医学部を目指すにあたって、試験の特徴や難易度などを知っておくことが大事です。ここでは、医学部に入るために知っておきたいことをご紹介します。

    医学部入試の仕組み

    入試の形式や出題科目などは、大学によって異なります。なお、2024年10月時点での医学科設置大学は全国で82大学あり、国公立大学で50大学、文部科学省所管外の大学校(防衛医科大学校)、私立大学で31大学です。

    ここでは、医学部入試の仕組みを国公立と私立に分けてご紹介します。

    国公立大学の入試

    多くの国公立大学の入試では、共通テスト(大学入学共通テスト)と二次試験があります。医学部志望者が国公立大学への進学を希望する場合、共通テストの受験は必須です。

    受験が必要な共通テストの試験教科と科目は、6教科8科目(外国語、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B・C、国語、理科2科目、地歴公民1科目、情報)です。

    二次試験では、前期日程は「学科試験(英語、数学、理科2科目)+面接」が基本です。(※)

    また、後期日程は「小論文 or 総合問題+面接」が基本ですが、学科試験を課す大学もあります。

    ※東京大学・京都大学では二次試験(前期)の科目に国語も含まれます。

    私立大学の入試

    私立大学の一般選抜は、基本的に「英語・数学・理科2科目・小論文・面接」で、理科は物理・化学・生物から2科目を選びます。なお、大学によっては「理科1科目のみ」「小論文を課さない」とするケースもあります。

    医学部入試の特徴

    医学部入試には独特の特徴があり、総合大学(人文・社会・自然・医の4領域すべての学部がある大学)と単科大学(1分野からなる大学)では入試問題の性質が異なります。

    医系の単科大学は、医学科独自の入試問題を作成するケースが多くみられます。一方、総合大学の場合、医学部専用の入試問題を用意することは少なく、理系学部と共通の問題が使用されることが一般的です。

    とはいえ、医系単科大学ではなくても、例外的に医学部専用の問題を用意する大学もあります。例えば、地方の国公立大学では、その地域の高校が使用する教科書の問題を出題するケースがあります。

    一見すると総合大学のような名前でも、試験の内容が医学部専用になっている可能性がある点に注意しましょう。

    医学部入試の難易度

    国公立の医学部入試は、他の学部と比べて高い難易度を誇ります。特に二次試験は標準問題が多く、大きな差がつきにくいため、共通テスト(センター試験)の得点が大きな分かれ道となります。

    具体的には、共通テストで8~9割以上の得点が必要です。これを下回ると二次試験で逆転することが極めて難しいともいわれています。実際、共通テストで目標点数に届かない場合、受験生の約7割が志望校を変更するというデータもあります。

    医学部に入るための目標点

    医学部入試は競争が激しく難易度も高いため、明確な目標点を設定して、合格への道筋を立てることが大事です。ここでは、医学部に入るための目標点をご紹介します。

    目標点を知ることで、自分の学力の現状を正確に把握し、合格するために必要な学習計画を立てやすくなります。

    共通テスト

    2024年度のデータによると、全国の国公立大学医学部(医学科)の前期試験において、合格者と不合格者のボーダーラインは、得点率81%でした。このボーダーラインは、合格可能性が50%になる得点率を示しており、共通テストで81%の得点を獲得できれば、国公立大学医学部の前期試験で合格する可能性が半分あることを意味します。

    大学や年度によって多少の変動はありますが、次年度も同様の得点率が求められることが予測されます。一部の大学ではこれよりも若干低い得点率でも合格できる可能性もありますが、多くの医学部では依然として高い得点率が必要です。

    そのため、共通テストでの目標点は81%以上に設定し、適切な学習計画を立てることが重要です。

    二次試験

    二次試験の難易度や形式は大学によって異なるため、志望大学によって目標とするべき点数も変わります。

    一般的に、他学部と共通したスタンダードな問題が出題される大学では、「問題が解きやすい=受験生全体の平均点が高い」といった傾向があるため、合格に必要な目標点も高く設定する必要があります。例えば、大阪大学医学部の二次試験では、工学部や理学部と共通の問題が使用され、標準レベルの出題も出題されるため、合格のためには二次試験で約7割以上の得点率が必要です。

    一方、医学部独自の問題が出題される大学では、問題に独自の癖があり、解きにくい場合があります。「問題が解きにくい=受験生全体の平均点が低い」とすると、目標点は低く設定できるでしょう。例えば、京都府立医科大学では二次試験の難易度が高いため、合格最低点は満点の5割程度と予想されます。

    このように、大学ごとに求められる得点率が異なるため、受験生は自身の得意科目や苦手科目を考慮し、どの科目で点数を稼ぐか、またどの大学が自分に合っているかを判断することが重要です。過去問を解くことで、各大学の問題傾向や難易度を把握し、自分に最も適した目標点を設定することが求められます。

    医学部に入るために必要な勉強時間

    医学部に合格するためには、授業時間とは別に高校3年間で約5,000時間以上の勉強が必要とされています。医学部受験生に求められるのは、平日や休日を含めて計画的に勉強時間を確保し、着実に学習を積み重ねることです。

    具体的には、高校1年生では平日2時間、土日には5時間を目安に勉強し、徐々に勉強時間を増やしていくことが推奨されます。1年生のうちから勉強習慣をつけておくことで、後々の受験勉強がよりスムーズに進むでしょう。

    高校2年生になると、平日3時間、土日8時間の勉強が望ましいとされています。この時期には、学力の基盤をさらに固めるとともに、苦手科目を重点的に克服することが重要です。

    高校3年生では、平日4時間、土日10時間の勉強が理想的です。この段階では、早い段階で全科目の出題範囲を網羅し、残りの時間を各大学の入試傾向に合わせた受験対策に充てることが求められます。

    参考までに、河合塾の高3生(成績上位層)にみる平均学習時間は、1学期で平日4.7時間、土日8.6時間です。2学期は、平日5.3時間、土日9.3時間です。

    また、医学部に合格した受験生の多くは、夏休みなどの長期休暇に1日10時間程度勉強しています。この勉強時間は、各科目に約2時間ずつ集中して取り組むことを前提としており、休憩時間を含めると、合計で11時間ほど学習に時間を費やしていることになります。

    しかし、受験勉強はただ時間をかければよいというわけではありません。集中力を維持して、フルパワーで勉強することが重要です。例えば、「ジュースを飲みながら学習する」「スマートフォンをいじりながら学習する」といった「ながら学習」は、集中力が削がれるためおすすめできません。学習に使える時間を最大限に活かせるよう、フルパワーで勉強に向き合いましょう。

    長期休暇の前から集中力の訓練をし、効率的な学習ができる状態を作っておくことが、長時間勉強を成功させる鍵といえます。集中力の訓練が不足していると、勉強時間が長くなっても効果が薄れ、学習効率が低下するでしょう。勉強時間と集中力をバランスよく維持することが大切です。

    医学部の入試対策のポイント

    医学部に合格するために、入試対策におけるポイントを押さえておきましょう。

    理科を最優先で対策する

    現在の医学部受験において理科は、他の科目と比較して大きな負担をともない、かつ合否を左右する重要な科目といえます。理科を最優先に対策したほうがよい理由は主に3つあります。

    1つ目は、「学習内容が増加した」ことです。学習指導要領の改訂により、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」となって教科書の内容が増え、対応に必要な学習量が格段に多くなりました。学校の授業だけで十分な対策をするのは難しく、早期からの計画的な学習が求められます。

    2つ目は、「出題範囲が広い」ことです。医学部入試では理科の出題範囲が広く、特定の分野に限らず全分野をまんべんなく対策する必要があります。例えば、生物において、医学部受験生は動物生理に興味を持ちやすいことから、遺伝子や免疫といった分野を積極的に勉強する傾向にあります。そして、進化・分類・生態系・植物といった分野は後回しにされがちです。幅広い分野をすべてカバーするには、理科を最優先で対策し、早期から基礎を固め、徐々に応用力を養っていくことが成功の鍵といえます。

    3つ目は、「配点が高い」ことです。特に私立大学の医学部では、理科の配点が他の科目よりも高く設定されている傾向にあります。例えば、英語や数学がそれぞれ「1」の配点に対して、理科が「2」といった配点になっている場合もあり、理科での得点が合否に直結することも少なくありません。理科の配点が高いのは、医師国家試験においても理科の知識が不可欠であり、学生の合格率を上げる目的があります。

    総じて、「学習内容が増え、出題範囲が広く、なおかつ配点の高い理科」から取り組んでいくことが、効率的かつ効果的な試験対策といえます。

    数学は答案作成力を鍛える

    国公立大学の二次試験における採点基準の厳しさと医学部特有の要件から、入試対策では数学の「答案作成力」を鍛えることが重要です。

    国公立大学の二次試験では、数学Ⅲが中心に出題されます。数学Ⅲは、関数や微分積分といった高度な概念を扱うため、これらを表面的に覚えるだけでは太刀打ちできません。応用問題では、公式を単に暗記しているだけでは対応できず、基本を深く理解しているかどうかが問われます。そのため、基礎をしっかりと押さえたうえで、応用力をつけることが不可欠です。

    また、医学部の数学の採点基準は厳格です。多くの受験生が二次試験で手応えを感じても、成績開示の結果を見て「思ったよりも低い点数だった」というケースがよくあります。これは、問題の設問要求が細かく設定されており、その要求に対して正確に解答していない場合、点数が大きく減点されるためです。例えば、計算が正しくても、考察過程や論理展開が省略されていると減点されることがあります。

    この厳しい採点基準は、医師として求められる「インフォームド・コンセント」の能力を測る狙いもあるといえるでしょう。医師は、患者に対して分かりやすく説明し、納得してもらう必要があります。数学の答案でも、考えた過程や解答に至るまでの論理を明確に記述し、採点者に伝えることが重要です。

    とはいえ、答案作成力を鍛えるのは容易ではありません。自分では十分に解答を書いたつもりでも、採点基準に沿っていないことがよくあるため、第三者の目で添削を受けるのが効果的です。添削指導を通じて、どの部分が不十分で、どのように改善すればよいかを学べば、答案作成力を着実に向上できるでしょう。

    文系科目も欠かさず対策する

    共通テストで9割以上の高得点を目指すためには、文系科目でも安定して高得点を取ることが必須です。文系科目の中でも古文は、国公立大学の受験生にとってネックになりやすく、適切な対策が求められます。

    ネックになりやすい理由としては、古文の助動詞の活用法や単語などの覚える量が多いためです。他の英数理の勉強に忙殺され、古文は後回しになりがちなため、暗記しようにも困難さが増す方も多いのではないでしょうか。

    古文は一度基礎を固めることで安定した得点が見込める科目でもあります。助動詞の活用法や古文単語の暗記は、少しずつ継続して取り組むことで確実に身に付けられるでしょう。

    「部屋の壁に助動詞活用法を書いた紙を貼る」「通学やお昼休みの際に単語帳を読む」など、覚えるべき事項を日常的に目にするように工夫し、すきま時間を利用して効率的に学習することが大切です。

    英数理の勉強が忙しいなかでも、文系科目に割く時間を確保し、毎日少しずつでも学習を進めることで、試験直前に焦ることなく余裕を持って対応できるでしょう。

    日頃から社会動向について情報収集する

    英語の長文問題では、最新の時事問題が出題されることが多く、その背景知識があるかどうかが、時間内に内容を理解し解答できるかどうかに直結します。

    近年の医学部入試では、環境問題やSDGs、LGBT、人種差別問題などの時事ネタが多く取り上げられています。実際、2023年度入試(2023年4月入学)でも、科学雑誌やインターネット上の記事などから最新の話題が出題されました。

    社会動向に日頃から触れていれば、英語長文の内容をスムーズに理解できるため、時間内に読み切ることが可能です。逆に、時事ネタに乏しいと、文章のテーマや背景を理解するのに時間がかかり、解答に必要な情報を引き出すのが困難になるでしょう。現代社会の動向に敏感であることは、試験でのパフォーマンスを向上させるポイントです。

    また、英語の二次試験では自由英作文の問題が多く出題され、自分の意見や考えを述べる力が求められます。日頃から英文で考えをまとめる習慣をつければ、自由英作文の答案作成力を鍛えられるでしょう。第三者による添削指導を受ければ、自分の意見を論理的に整理し、より説得力のある答案を作成する力を伸ばすことが可能です。

    科目別!医学部に入るための苦手克服法

    河合塾の調査によると、約半数の受験生が試験までに苦手科目の対策が十分にできていないことが判明しています。

    「試験本番までに苦手科目を克服できたか」という質問に対して、「克服できた」と答えた受験生は44.7%であり、「間に合わなかった・対策しなかった」と答えた受験生は52.2%に上りました。また、苦手と答えた科目ほど、改善を感じやすい科目であることもわかっています。

    なお、調査の詳細は下記のページをご覧ください。
    出典:河合塾「先輩に聞いた、苦手科目克服法

    各科目には特有の難しさがあり、例えば数学では応用問題への対応力、理科では幅広い知識の網羅、英語や国語などの文系科目でも、高度な読解力や記述力が必要です。科目ごとに効果的な克服法を理解し、苦手を強化することが合格の確率を上げるためにも欠かせません。

    ここでは、医学部に入るための苦手克服法を科目別でご紹介します。なお、ここでは二次試験で必須の3教科に絞って解説します。

    英語

    英語が苦手な場合は、まず単語を覚えることから始めましょう。文法が理解できていても、単語の意味がわからなければ問題は解けません。特に、高3生になると、まとまった時間を取って単語を覚えることは難しいため、早い段階からコツコツと単語を覚えておくことが重要です。

    また、単語と文法の理解が十分でないと、長文読解のスピードが上がらず、問題を解くのに苦労します。少しでも不安があるところは、教科書に戻って復習するなど、基礎から確認するとよいでしょう。

    長文読解に関しては、読む量を増やすことが大切です。たくさんの文章を読むことで、読むスピードや理解力が向上します。長文を読む際には、簡単な要約を作成すると、内容を把握しやすくなります。また、読解後には、わからなかった単語や文法を確認する習慣をつけましょう。

    自由英作文では、答案作成力を高めるために、予備校の先生などに何度も添削してもらうのが有効です。添削によってフィードバックを得ることで、記述力を向上できるでしょう。

    リスニングの対策としては、毎日少しずつ英語に触れることが効果的です。例えば、毎日10分間、英語のニュースを聞くことや、問題集のリスニングCDを使用するのもよいでしょう。また、英語の音声を聞きながら文字を見ずに追いかけて発話する「シャドーイング」や、英語の歌・映画を視聴することも効果的です。

    効果的なリスニングの勉強方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

    リスニングの勉強方法は?苦手に合わせた学習法や参考書の選び方を解説

    数学

    数学が苦手な場合は、まず計算力を身に付けることに注力しましょう。計算力は一朝一夕で身に付くものではなく、日々の練習が必要です。例えば、基本的な四則演算や方程式の計算を繰り返すことで、計算のスピードと正確性を高められるでしょう。

    次に、基礎を固めることが必要です。国公立大学の二次試験では、数学Ⅲがメインで出題されますが、関数の概念そのものを理解せずに公式を覚えて計算していると、応用問題に対応できなくなります。数学が苦手な受験生の多くは、基礎を十分に理解していないことが原因です。教科書や参考書を用いて、丸暗記や語呂合わせに頼らず、根本的な理解を目指すことが大切です。

    さらに、頻出問題への対策も欠かせません。入試でよく出る問題形式に慣れることは、得点を向上させる大事なポイントです。基礎を固める際には丸暗記を避けるのがベターですが、頻出の手法がまとまった基本的な例題については、丸暗記するまで繰り返し解く方法も有効です。

    理科

    医学部受験は、理科が苦戦しやすい科目です。理科は学習範囲が広く、特に近年の学習指導要領の改訂によって学ぶ内容が増えたため、しっかりとした対策が必要です。また、医学部受験において理科は配点が高く設定される傾向にあることから、苦手を克服すると合格率を大幅に上げられる可能性があります。

    理科は全範囲を履修するのが他の教科より遅れることが多いため、先取り学習が重要です。受験の本番までに十分な演習や復習の時間が取れない場合でも点数を取れるように、授業を学んだ時点で基本的な問題が解け、難しい問題にも対応できるレベルにしておきましょう。特に、教科書に載っている基本的な問題や暗記が必要な内容は、早めに定着させておくことが大切です。

    この際、焦って早い段階から難問に取り組むのではなく、学校で配られた基本問題集を何周も繰り返し解き、完璧に仕上げることを心掛けましょう。

    医学部の受験生によくある悩みとアドバイス

    医学部受験生には高い学力が求められるだけでなく、受験勉強の過程で多くの壁に直面します。よくある悩みを事前に知っておくことで、問題が発生した際に迅速かつ効果的に対処できるでしょう。

    ここでは、医学部受験生によくある悩みとアドバイスをご紹介します。

    学習計画の立て方がわからない・スケジュール通りに進まない

    受験勉強は長期間にわたることから、学習計画に対する悩みをもつ受験生が多くいます。

    学習計画を立てる際に大事なことは、自己分析です。自己分析によって、自分にとって何が最も必要で、どの分野を重点的に学習すべきかが明確になります。例えば、英語の長文読解が苦手なのか、数学の計算力が不足しているのかなど、具体的に自分の弱点を見つけ出します。

    次に、自分がどこを伸ばしたいのか、目標を明確にしましょう。例えば、「数学の得点を上げたい」「理科の理解を深めたい」などです。目標を立てる際は、過去の模試の結果や日常の学習のなかで感じた手応えから、どの分野に力を入れるべきかを考えましょう。

    そして自己分析の結果を基に、綿密な学習計画を立てましょう。計画を立てる際には、自分の強みと弱みを考慮し、時間配分を調整します。苦手分野には多めの時間を割き、得意分野には維持・強化のための時間を確保するのが基本です。

    また、計画は無理のない範囲で立てることも大事です。休憩時間を極端に減らすなどの過度に厳しいスケジュールは、挫折感を生む原因になりかねません。

    志望校の傾向分析の仕方がわからない

    志望校の傾向分析の仕方がわからないときは、志望校の過去問や入試傾向を徹底的に調べることが重要です。大学の公式情報や参考書を活用し、過去数年分の問題やその出題傾向を確認しましょう。出題形式や頻出テーマを把握すれば、その大学に適した学習方法をみつけられます。

    傾向分析をする際には、自己分析もあわせて実施すると効果的です。自分の現在の学習状況や苦手分野を考慮し、志望校の傾向に合わせた学習課題を明確にしましょう。例えば、志望校で特定の分野が頻出であり、かつ自分がその分野を苦手としている場合は、重点的に対策する必要があるでしょう。

    志望校の偏差値と自分の成績との差が大きい

    志望校の偏差値と自分の成績との差が大きい場合は、差が生まれる原因を具体的に把握し、対策を講じていくことが重要です。志望校の偏差値と自分の成績の差がどこで生じているのか、教科ごと、さらには教科内の特定の分野や問題形式まで細かく分析してみてください。どの教科、どの分野で差ができているのかを明確にすることで、効率的な対策が可能です。

    成績の差を具体的に把握するためには、模試が有効です。模試は、日々の学習では気づきにくい弱点を発見する手助けとなり、自分の学力がどの程度の位置にあるのかを客観的に確認するための指標として役立ちます。

    差が具体化されたら、その差を埋めるために、ひとつずつ対策を講じましょう。例えば、数学の特定の分野で成績が悪い場合、その分野に特化した問題集を解き、理解を深めるのが基本です。模試の結果を分析し、どの分野で弱点があるかを特定し、それを補うための学習計画を立てましょう。

    模試の復習方法をまとめた、こちらの記事も参考にしてみてください。
    「模試は復習こそ重要!ノート作成&教科別取り組みポイントも解説」

    医学部に現役合格するための過ごし方

    ここでは、医学部に現役合格するための過ごし方について解説します。

    限られた時間を有効活用する

    学校に到着して授業が始まるまでの15分間や登下校時間など、日常の中には思いのほか多くの「すきま時間」が存在します。これらの短い時間を有効に使うことで、勉強量を着実に積み上げることが可能です。

    また、既存の時間の使い方を見直し、無駄を省くことも重要です。例えば、通学や通塾の時間にスマートフォンを使ってSNSやゲームをしている場合は、この時間を学習に変えることで大きな差が生まれます。他にも、「普段よりも30分早起きして予習をする」といったように、新しい学習習慣をつくるのもよいでしょう。

    限られた時間を有効に使うためには、まずその時間の価値を理解し、どのように活用するかを考えることが必要です。短時間で最大の集中力を発揮するための訓練をし、日常生活のなかですきま時間を学習に変えることで、医学部への現役合格に一歩近づけるでしょう。

    他人のアドバイスを素直に聞く

    受験勉強において、他人のアドバイスを素直に受け入れることは、自分自身の学習方法や考え方を改善するために有益です。多くの受験生は、自分がこだわっている学習方法や習慣に固執しがちです。この姿勢では、重要な改善点や新しい学習方法を見逃してしまう可能性があります。

    すぐに「自分のやり方に合わない」と決めつけず、他人の経験や知識を尊重し、自分に合う部分を取り入れていきましょう。多くの受験生にとって適した学習法や合格した先輩のやり方を試すことで、よい結果につながる可能性が高まります。

    河合塾マナビスで医学部への合格を目指そう!

    医学部に入るには、入試の仕組みや大学ごとの出題傾向を把握し、適切な対策を練ることが大事です。まずは志望校の公式情報や参考書などを活用し、傾向分析をしましょう。また、自分の目標や課題を明らかにし、学習計画を立てることも欠かせません。

    医学部への合格を目指している方は、ぜひ「河合塾マナビス」へご相談ください。河合塾マナビスは、トップレベルの講師陣による映像授業を提供しています。アドバイザーが生徒一人ひとりに寄り添い、勉強や学校での悩みごとをヒアリングし、解消できるようサポートします。

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