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進路が決まらない高校生のための、将来の夢の考え方

進路が決まらない高校生のための、将来の夢の考え方

「来年大学受験なのに、まだ進路が決まってない…」「将来自分がやりたいことが分からない…」人生の大きな選択になる進路選び、不安に感じてしまう学生も決して少なくありません。しかしそんな時こそ焦ってはいけません。ここでは進路決定のためにやるべきことを紹介します。

目次

    進路が決まらない理由

    なぜ進路が決まらない学生が多いのか、その原因はいくつかあります。一つずつ見ていきましょう。

    将来やりたいことがない

    まず、将来やりたいことがないというケースです。2021年版LINEリサーチで実施された「高校生のなりたい職業ランキング」では、将来やりたいことがない・分からないという高校生は、全体の「約5分の1」と決して少なくありません。(出典:LINEリサーチ)
    参考:【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング|LINEリサーチ

    自分が将来やりたいことを見つけるためには、自身の経験から来る発見が欠かせません。自分の好きなこと、少しでも興味があること、どんなことでも構いません。様々なことにチャレンジして将来やりたいことを探していきましょう。

    夢を実現するための道筋がわからない

    仮に将来の夢があっても、実際にどうすれば実現できるのか、道筋がわからないという人もいます。また、実現手段はひとつだけではありません。正解はひとつではないというところに、「自分はどれが良いのだろう」「間違った選択をして失敗したくない」といった気持ちや迷いが出てきます。

    将来の夢への道筋がわからない人は、まずは何歳になった時に、どこで、どんな仕事をしたいかなど、自分の夢をできるだけ具体的に紙に書き出してみましょう。次に、その夢を実現するにはどんな知識やスキル、資格が必要かを調べます。そしていつまでに、どこで、何を学び、どんな知識やスキルを得るべきかなどを整理してまとめましょう。進むべき方向が少しずつ見えてきます。

    不安や迷いがあるときは、家族や学校の先生、塾の講師などに相談しましょう。自分だけでは得られなかった情報やアドバイスがもらえるかもしれません。

    事情により希望する進路を選べない

    人によっては、家庭の経済状況などにより、希望する進路が選べないことや、自身の学力が足りず、希望する進路が難しいケースもあります。

    金銭的な事情に関しては、まずは奨学金制度を活用できないか、調べてみましょう。奨学金には返済の必要がある貸与型と、返済の必要がない給付型の2種類があります。家庭状況や学力が条件となるので、自分が何を利用できるかを確認すると良いでしょう。

    学力が足りず希望する大学への進学が難しい場合は、希望する大学と同じ学部・学科がある別の大学や、類似する学部・学科がある大学も候補に入れると選択の幅が広がります。

    進路が決まらない時にやるべきこと

    将来の希望や夢がないと、偏差値やネームバリューなどで大学や学部をきめてしまうことも。しかし「なんでもいいや」と深く考えずに入学する学生は、中退する確率も上がるようです。文部科学省の2014年度「学生の中途退学や休学等の状況について」では、退学理由として、経済的理由の次に多いものが「転学」でした。進学したものの、「やっぱりこれじゃなかった」というわけです。

    今進路が決まらずにいる人も、焦らずに考えることが大切です。自分がやるべきことを整理して、ひとつひとつ向き合っていけば、少しずつ見えてくるはず。ここからは、進路が決まらないときにやるべきことをお伝えします。
    参考:学生の中途退学や休学等の状況について|文部科学省

    自己分析をする

    後悔しない進路選択をするためには、まず自己分析をしっかり行う必要があります。

    ・自分は何が好きなのか、嫌いなのか?
    ・自分の長所・短所は?
    など

    これらを考え、理解することで自分自身のやりたいことを知るきっかけになります。また長所・短所は家族や身近な友人に聞いてみるのも良いでしょう。自分では気付かなかった長所を知ることができるかもしれません。

    興味のある職業や業界について調べる

    興味がある職業や業界についてインターネットや本などで調べてみましょう。どんな仕事があるのか、どんなルートでその仕事に就くことができるのか、調べる中で自分の想いも具体化してくるかもしれません。自分の中で難しそうだと思っていても、調べてみると意外とチャレンジできそうなルートが見つかる可能性もあります。

    また、仕事に対するインタビュー記事などを読むのもおすすめです。人生の先輩たちがどのようにしてその選択に辿り着いたのか、貴重な事例となります。

    気になる大学を調べる

    行きたい大学が決まらない場合は、まずは自身が興味を持った分野について、どこの大学で学べるかを調べましょう。どんな特色がある大学なのか、自分に合っているのか、などいくつもの大学を比較することで徐々に自分が目指したい大学が絞れてくるはずです。

    また気になった大学はオープンキャンパスや学園祭などに参加して、実際に大学の雰囲気を体感してみるのもおすすめです。実際に訪れることでモチベーションもあがりますし、イメージとのギャップを減らせます。

    身近な大人に話を聞く

    先輩である身近な大人に進路選択や、仕事についてたくさん聞いてみましょう。失敗談やアドバイスから進路について考えるきっかけになりますし、今は興味がない仕事でも、実際に携わっている人の話を聞くことで興味を持つ可能性も十分にあります。少しでも正確なイメージを手に入れるために、できるだけ多くの大人から話を聞いてみることをおすすめします。

    進路を決めるときのポイント

    少し自分の将来が見え始めてきたところで、実際に進路を決定するときに押さえるべきポイントを紹介します。

    周りの意見に流されない

    「興味はないけど、有名だから」「就職に有利だから」など、親や先生の話、SNS、ネットの評判だけで決めてはいけません。どれだけ人の意見を聞いても、最終的に決断するのは自分ですし、その責任も自分にあります。

    参考にするのは良いですが、最終的には人任せにしてはいけません。自己分析を通して、「周りの意見は自分自身が必要としている情報なのかそうでないか」を見極めるのが大切です。

    また、仕事は一生続くものです。自分に合わない進路を選ぶと回り道になってしまいます。将来やりたいことが何なのか?自分自身としっかり向き合い、今の時点でしっかり自信を持てる選択肢を選びましょう。

    理想のライフスタイルから考えてみる

    自分が何をしたいかという視点での選び方も大切ですが、自分が理想とするライフスタイルを送れるかどうか?を考えるのも大切です。

    ・家から通いたい(家から通える仕事、在宅でもできる仕事)
    ・自分の趣味の時間を大切にしたい(オンとオフをきっちり分けられる仕事)
    ・海外で働きたい(海外赴任のある仕事)

    上の例のように、自分が人生の中で優先したいことを決めるのも、考え方のひとつです。

    嫌いなことから導き出してみる

    すぐにやりたいことが見つからない場合、嫌いなこと、苦手なことをピックアップして消去法で進路を考える方法もあります。

    自分がやりたくないことを学んだり、仕事にしたりするのはとても苦痛です。なぜそれが嫌なのか?を考えると、同じようなストレスや負荷がかかる学びや仕事は自分には適さない、と判断することができます。

    まとめ

    じっくり考えて自分にぴったりな進路を見つけよう

    今回は進路が決まらないと悩んでいる高校生の皆さんに向けて、進路や大学の決め方、仕事や将来の夢の考え方などをお伝えしました。今悩んでいる方は、今後の人生を決める大切な時間だからこそ、焦らずに自分自身と向き合いましょう。そして、いろいろな人の意見を聞いたり、情報収集をしたりした上で、自分にぴったりだと思える進路を見つけてください。

    Photo / Getty Images

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