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行きたい大学がわからない高校生の志望大学選び徹底ガイド!

行きたい大学がわからない高校生の志望大学選び徹底ガイド!

「行きたい大学の見つけ方や選び方がわからない」と悩んでいる高校生は多くいるでしょう。志望校を決めるための第一歩として、自己分析を行い、自分の興味ややりたいことを見つけることが重要です。

今回は、志望大学の選び方、自己分析の方法、チェックすべき7つのポイントなど、志望大学選びに役立つ情報を詳しく紹介します。

目次

    行きたい大学がわからないときの志望大学の選び方

    将来やりたいことが明確に決まっておらず、行きたい大学を絞り込めずに悩む高校生は多くいます。

    理想的には高2生の夏までに志望校を決めておきたいところですが、将来を左右する選択なので、焦らずに検討することが大切です。じっくりと、自分のやりたいことに合った志望大学を選びましょう。

    まずは自己分析で興味のあること・やりたいことを見つけよう

    志望大学を選ぶ際の基本ステップは下記の通りです。

    1.自己分析
    2.興味のある職業・業界を調べる
    3.気になる大学を絞る
    4.身近な大人や先輩に話を聞く

    行きたい大学を見つけるために最初に取り組むべきステップは、自己分析です。これまでの自分を振り返り、モチベーションが上がった経験や、興味のあること・やりたいことについて考えてみましょう。

    自分の好きなことや得意なことを探すことで、納得のいく選択ができるようになります。

    偏差値・ネームバリューだけで決めるのはNG

    行きたいと思える大学がないからといって、偏差値やネームバリューだけで決めてしまうと、進学後にミスマッチを感じるリスクが高まります。

    2022年に文部科学省が実施した調査では、全国の国公私立大・大学院、短大、高等専門学校を中退した学生は、6万3,098人という結果でした。

    最も多かった退学理由が「転学」で、17.8%を占めます。進学したものの、「やっぱりここではなかった」と感じる学生が多いことがわかります。

    進学後のミスマッチを防ぐためにも、偏差値・評判だけでなく、自己分析をもとにした大学選びを進めていきましょう。

    ※出典:文部科学省「令和4年度 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果

    行きたい大学をみつけるための自己分析の方法

    志望大学の決定に役立つ自己分析の方法を6つのステップに分けて紹介します。

    ステップ1|今までの自分を振り返る

    まずは今までの自分を振り返り、どういうことがあったのかを書き出します。

    今までの自分を振り返る方法には、「自分史」や「モチベーショングラフ」などの方法がおすすめです。それぞれの概要と作成方法を説明していきます。

    自分史

    「自分史」とは、自分の歴史を時系列に沿ってまとめたものです。過去の経験や印象的なエピソードを振り返るのに役立ちます。

    過去の自分を思い出して分析すると、本来の価値観や興味の対象などをみつけ出すことが可能です。そのため、向いている仕事探しや就職活動の準備などに活用されています。

    自分史の作成手順は、下記の通りです。

    1.年代別に出来事を書き込める表を作成する
    2.年代別に印象的なエピソードを書き出す
    3.書き出した出来事を選んだ理由や、その際に思ったこと・学んだことを書き加える

    年代を分けるときは、「小学校1年・2年・3年」のように、節目となる期間で分けていくと整理しやすくなります。

    モチベーショングラフ

    「モチベーショングラフ」とは、過去の出来事にもとづいたモチベーションの動きを、時系列で整理したグラフのことです。横軸に時間、縦軸にモチベーションを表します。

    モチベーショングラフを作成すると、本来の性格ややりがいを感じる要素などが可視化できます。

    モチベーショングラフは、下記の流れで作成します。

    1.横軸を時間(年代)・縦軸をモチベーションとする2軸を作成する
    2.モチベーションの変遷と、そのきっかけとなった出来事を書き込む
    3.その出来事が、なぜモチベーションの上下につながったのかを分析する

    前項でご紹介した自分史をもとにグラフ化していくと、簡単にモチベーショングラフを作成できます。

    ステップ2|共通点をみつける

    今までの自分を振り返ったら、楽しかったことや悲しかったこと、またはモチベーションが高かった時期や低かった時期の共通点を探しましょう。

    自分史では特に印象的な出来事を3つ程度選んで比較すると、共通点が見つけやすくなります。モチベーショングラフでは、グラフの山と谷を分析するとわかりやすいでしょう。

    ただし、無理に共通点を1つに絞り込む必要はありません。比較して気づいた点をまとめるだけでも、興味のある分野や譲れない価値観、自分の判断基準の軸がみえてきます。

    ステップ3|周囲の意見を聞く(他己分析)

    次に、周囲の意見を聞く「他己分析」をしましょう。客観的な意見を聞くことで、自分では見抜けなかった長所や短所がわかります。

    下記のような質問をすると、有意義な意見を聞き出しやすくなります。

    ・第一印象
    ・長所や伸ばしたほうがよいところ
    ・短所や改善したほうがよいところ
    ・印象に残っていること

    長所や短所については、その理由をあわせて聞くと自己分析に役立ちます。

    ステップ4|自己分析と他己分析の結果を比較する

    他己分析の結果を、自己分析の内容と照らし合わせてみましょう。両方の結果が同じであれば、それは客観的にも認知されている自分らしさや性格であるといえます。

    自己分析と他己分析に矛盾する内容があった場合は、なぜそのような結果になったのかを考えることで、また違った自分の本質がみえてくることもあります。

    ステップ5|理想の将来像を考える

    自分の特徴をもとに、理想の将来像を考えてみましょう。下記のような視点から自分の望む姿を考えると、志望校を絞りやすくなります。

    ・なりたい職業、将来の夢
    ・興味がある業界
    ・理想のライフスタイル
    ・住んでみたい地域

    ステップ6|大学選びの軸を決める

    軸とは、大学選択における重要な選択基準のことです。ステップ5でまとめた自分の特徴や大切にしたい価値観から、何を基準に大学を選ぶべきかを見極めましょう。

    例えば、下記のような軸が考えられます。

    1.希望する職業
    2.主な学習内容
    3.大学生活でやりたいこと

    行きたい大学をみつける際にチェックしたい7つのポイント

    自己分析が終わり、大学選択の軸が決まったら、各大学の情報収集を始めましょう。

    ここでは、集めた情報から行きたい大学をみつけるためにチェックすべき7つのポイントをご紹介します。

    ポイント1|学部・専攻

    興味をもてる学部・専攻を探すことは、行きたい大学をみつけるための重要なポイントです。大学によって得意分野やカリキュラムが異なるため、それぞれの特色を調べましょう。

    下記に学部の例を記載しますので、参考にしてください。

    学部名 主な学習内容 活躍しやすい職種
    法学部 民法や刑法といった法律の解釈や判例、裁判の仕組み 法曹界、企業の法務部、公務員など
    経済学部 経済の仕組み、経済活動全体の課題や解決方法の研究 金融業界、保険業界、商社など
    文学部 日本文学、外国文学、哲学、心理学、史学 教師(主に国語・英語・社会)、小説家、編集者、新聞記者など
    教育学部 学校教育、社会教育、教育心理 教師、スクールカウンセラー、公務員、企業の人事部など
    工学部 電子工学、情報工学、建築学の研究 家電メーカー、ソフトウェア開発メーカー、建築士など
    農学部 農業や品種改良、遺伝子組み換えの研究 食品メーカー、化学メーカー、製造業など
    医学部 医師になるための知識、基礎医学、臨床医学 病院、厚生労働省などの医療行政、研究機関、産業医など
    薬学部 新薬の開発や効果的な使用法などの研究 薬剤師、研究者(製薬メーカー)など

    近年は、文系・理系のどちらにも区別されない、複合的な学びができる学部も増えています。

    ポイント2|取得できる資格・就職実績

    取得できる資格や就職実績は、大学や学部によって異なります。また、医師や獣医師・薬剤師など、特定の学部を卒業しないと取れない資格もあるので、注意が必要です。

    将来就きたい仕事や関わりたい業種が決まっているなら、その業界の就職実績が多い大学や学部を選ぶのもひとつの方法です。

    ポイント3|入試形式

    大学を選ぶ際は、入試形式が自分に合っているかどうかもチェックしたいポイントです。例えば、下記の点を確認しておきましょう。

    ・得意科目が活かせるか
    ・総合型選抜や学校推薦型選抜は実施されているか

    ポイント4|学費・立地

    学費や立地が自分の希望に沿っているかも、大学を決める上で重要なポイントです。

    学費は具体的にどれくらいか、奨学金制度はあるのかなど自分にとって必要な情報を確認しておきましょう。また通学のしやすさや周辺の雰囲気も、自分の希望に合っているかをチェックしておく必要があります。

    ポイント5|ゼミで学べること

    行きたい大学を探すときは、ゼミ(研究室)で学べる内容も確認しましょう。専門的な勉強や研究は、ゼミに所属して行うことが一般的です。

    下記に、いくつかの学部における具体的なゼミ(研究室)の例を紹介します。

    ■法学部
    ・民法ゼミ: 民法の具体的な事例を基に、法解釈や判例の分析を行います。模擬裁判やディスカッションを通じて実践的な法的思考力を養います。
    ・国際法ゼミ: 国際法の条約や判例を研究し、国際的な紛争解決の方法について学びます。国際機関での実習や模擬国連活動を行うこともあります。

    ■経済学部
    ・マクロ経済学ゼミ: 経済全体の動きを分析し、景気変動や経済政策の効果について研究します。経済モデルの構築やデータ解析なども行います。
    ・経営戦略ゼミ: 企業の経営戦略について、ケーススタディを通じて学びます。企業訪問や経営者インタビューを行うなど実践的な経営知識を習得します。

    ■工学部
    ・ロボティクス研究室: ロボットの設計やプログラミングを学びます。実際にロボットを製作し、競技会に参加することもあります。
    ・環境工学研究室: 環境問題の解決策を研究します。フィールド調査や実験を通じて、環境保護の技術や政策を学びます。

    ゼミは専門分野に特化しているため、自分の興味や将来の目標に合ったゼミを選ぶことが重要です。各大学のゼミの詳細については、大学の公式サイトやオープンキャンパスで情報収集を行いましょう。

    ポイント6|サークル・部活動

    サークルや部活動に取り組むことで、幅広い人間関係を築くことができます。興味のあるサークルはあるか、入りたい部活動があるかもチェックしておくのがおすすめです。

    ポイント7|大学の雰囲気

    最終的にはオープンキャンパスに行って、学内の雰囲気を確認しましょう。実際に足を運ぶことで、学べる内容やサークル活動の状況を具体的に把握でき、受験に対するモチベーションも高まります。

    オープンキャンパスへの行き方や事前準備について詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
    >>オープンキャンパスに行く前に(河合塾の大学入試情報サイト Kei-Netへリンクします)

    それでも行きたい大学がわからない、決まらないという方へ

    これまでの内容を読んでも、行きたい大学がわからない・決まらないという場合は、周囲に相談するのもひとつの手です。下記のような相手に相談すると良いでしょう。

    ・高校の担任や、そのほか信頼できる先生
    ・先輩や友だち
    ・家族
    ・予備校や塾の先生

    いろいろな立場からの意見を参考にすると、最適な結論を導くヒントが得られることがあります。

    例えば高校の先生は、多くの生徒の進路指導をしてきた経験があり、個人の成績や得意科目なども把握しているため、的確なアドバイスを得やすい相談相手です。先輩は、すでに同じような悩みを経験して解決している可能性が高いので、具体的なアドバイスを得やすいでしょう。

    また、予備校や塾の先生は受験の専門家なので、大学の選び方や受験に向けたスケジューリングまで相談にのってもらうことが可能です。

    河合塾マナビスでも多彩な経験を持つアドバイザーが在籍しており、将来の進路についてご相談いただけます。また、現在の学力や生活スタイルなど、一人ひとりに合った学習計画を立ててサポートいたします。

    志望大学が決まらない、進路についてのアドバイスが欲しいという方は、お気軽にお問い合わせ・お申込みください。

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