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中学生のうちに身に付けたいノートを活用した勉強法

中学生のうちに身に付けたいノートを活用した勉強法

中学生にとって身近な勉強アイテム、ノート。さまざまな使い方がありますが、ノートを上手に活用できると学習効率が上がり、成績アップも期待できます。この記事では中学生はもちろん、高校生になってからの学習にも役立つノートの書き方のポイントや勉強法をご紹介します。

目次

    板書を写すだけではダメ?ノートを取る目的とは

    あなたはどのようにノートを使っていますか?ノートを上手に活用して勉強に役立てていくために、まずはノートを取る目的や意味を理解しておきましょう。

    「情報の記録」と「記憶の定着」

    ノートを取ることの基本的な目的の1つは、「情報の記録」です。例えば授業中に黒板に書いてあることをノートに写す、授業で聞いた内容を書き留めておく、などです。

    次に、「記憶の定着」です。授業の内容を記録したノートで復習することで、記憶を定着させます。また「手書きで書く」「ノートにまとめる」といった行為自体が、記憶に残りやすいとも言われています。

    思考の整理

    ノートを取ることのもう1つの目的は、インプットした知識をノートにアウトプットすることで、思考を整理することです。思考が整理されることで、さらに記憶が定着しやすくなります。
    板書を写す、すなわち情報の記録だけではなく、例えば試験に出そうなポイントを意識しながら自分なりに学習内容を整理して、理解しながらまとめ直す。これがさらなる記憶の定着を促します。

    中学生から始める、勉強がはかどるノートの書き方

    次に、学習効果を上げるノートの書き方のポイントをご紹介します。高校からは授業のスピードが速くなり難易度も上がるため、中学生のうちからノートの取り方の基本を身につけておくとよいでしょう。

    先生の解説や自分なりの気づき、疑問点も書く

    授業中、とりあえず板書を写したものの「後で見返してみたらよく分からない……」という経験はありませんか?書いてある内容が思い出せないのは、「情報の記録」はできていても、「記憶の定着」や思考の整理ができていないためです。

    大切なのは「授業の内容を頭の中で再現できるノート」を意識して書くこと。ノートを使って「予習→授業→復習」のサイクルを回し、学習したことを知識として定着させていきましょう。
    そのためには、まず授業の前に予習しておくことが大切です。授業では予習で分からなかった箇所の解説に耳を傾け、板書には書かれていない先生のコメントや、授業中に解決できなかった疑問点なども一緒に書き留めておきましょう。そうすることで、ノートを復習に活かせます。

    図、表を描く

    ノートは必要に応じて、図や表、地図なども交えて書きましょう。文字だけでなくビジュアルがあることで、より授業の内容を思い出せるノートになり、理解も深まります。
    ただし、図や表を手書きするのに時間がかかりすぎる場合は、教科書やプリントをコピーしてノートに貼るのもよいでしょう。

    理系科目は無地のノートを活用

    数学や理科では計算量が多く、図やグラフを書くことも多いです。罫線や方眼の無い無地のノートは、図やグラフ、途中計算も自由に書き込めるというメリットがあります。

    多くの場合、実際の記述式試験の解答用紙は無地です。罫線や方眼のノートばかりを使っていると、試験のときに無地の用紙に解答をうまく書けないことがあります。無地の用紙に慣れるため、普段から無地のノートを使っておくのもよいでしょう。

    解説を付ける

    ノートを書くときに自分なりの解説を付けてみましょう。自分が授業をするイメージで、自分の言葉でポイントを解説してみましょう。

    インプットした知識を自分の言葉でアウトプットすることにより、記憶の定着、理解度アップが期待できます。

    高校生になってからも役立つ!ノートを活用した勉強法

    最後に、中学生から始められる、ノートを使った勉強法をご紹介します。高校生になってからも活用できますので参考にしてみてください。

    授業の復習に役立つまとめノート

    日頃の授業の復習や、定期テストの勉強に役立つのが「まとめノート」です。

    まとめノートの作り方
    1. 授業中は板書、板書に書かれていない先生のコメント、自分の気づきや疑問点、注意点も書き留めておく
    2. まとめノートは科目別に用意。表紙に通し番号をつけておく
    3. ページに日付と教科書のページ数を書いておく(後から見返すときに探しやすい)
    4. なるべく授業当日にまとめる
    5. 予習時や授業時のノートを見ながらまとめる

    参考:ノートの書き方で成績がアップする!?見やすいノートで自習力をつける方法

    単語や用語の暗記を効率的に!暗記用ノート

    英単語や歴史などの用語の暗記に使う暗記用のノート。小さめのA5やA6サイズのノートで作れば、持ち運びしやすく、5分、10分などのすきま時間にサッと暗記ができます。

    <暗記用ノートの作り方・使い方>
    1. ノートと赤いシートを用意する
    2. 覚えたい単語や用語をオレンジや赤などのペンで書く
    3. オレンジや赤のペンで書いた箇所を赤シートで隠しながら、頭の中で思い出したり、手で書いたり、声に出したりして暗記

    ノートで苦手克服

    ノートは自分だけの参考書です。後で復習するときのために、問題と解答をセットで見返せるようにしておきましょう。問題はコピーして貼り付けるのもよいです。

    いつも間違えてしまう問題や、なかなか覚えられない箇所など、自分が苦手な問題だけを1冊のノートにまとめて、苦手分野の補強に使う方法もあります。

    問題と解答はもちろん、どこをどう間違えたのかを分析し、次に間違えないようにするにはどうすれば良いかを考えて、ポイントを書き込みましょう。何度も見返したり、解き直したりすることで、苦手克服が期待できます。

    パソコンやタブレットで作るデジタルノート

    パソコンやタブレットで作るデジタルノートは、加筆修正や順番の入れ替えなどの編集、イラストや図表、画像などの挿入が簡単にでき、スピーディーに効率よくノート作りができます。ノートの整理や検索、共有もしやすいです。

    後から編集することが多い内容や、授業で配られたプリントや資料を画像で取り込み、自由に書き込んだり消したりしてノートをまとめたいときなどは、デジタルノートを活用してみるのもよいでしょう。

    ただ、科目や用途によっては紙のノートの方が使いやすいと感じる場合もあるようです。自分が使いやすい、また学習したことをより効率的に覚えられる方を選択、または必要に応じて紙とデジタルを使い分けていくとよいでしょう。

    まとめ

    ノートを上手に活用して、勉強効率をアップしよう

    ノートを上手に活用する第一歩として、板書をただ写すだけではなく「何のためにノートを取るのか」の目的を意識することが大切です。板書には書かれないけれども重要そうなポイントも書き留めておく、自分なりに理解しながら書くようにするなど、ポイントを押さえながらノート作りをしていくと、段々とコツが分かってくるはず。授業の復習、暗記、問題演習、苦手克服など自分の目的に合わせて、中学生のうちからノートをどんどん活用していきましょう。

    Photo / Getty Images

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