お近くの校舎を探す

お近くの校舎を探す

大学入試の過去問は何年分やるのが理想?

大学入試の過去問は何年分やるのが理想?

大学受験において、志望校の出題傾向や出題形式を確認するために大事なのが過去問です。過去問はさかのぼっていくとたくさんあるため「過去問は何年分やったらいいの?」と悩む人もいるでしょう。 過去問はやみくもに解けば解くほどよいというものではありません。過去問を解く目的や狙いを明確にし、目安を決めて取り組むことが大切です。 この記事では、過去問への取り組み方、何年分やるべきかについてご紹介します。

目次

    過去問を解く目的、狙いを明確にしよう

    過去問を解く目的はどこにあるのでしょうか?過去問は志望校対策を立てるために取り組むものです。そのため、やみくもに解くのではなく、解いた結果、どんな対策が立てられるかという視点で進めていきましょう。
     

    志望校の出題傾向や出題形式を知る

    国公立の二次試験や私立大学では学校ごとに出題傾向や問題の難易度が異なります。

    志望校の過去問を解くことで、どんな問題が何問出題されているのかということや、問題文の特徴、難易度を確認することができます。また、マークシート方式なのか記述式なのかも大切です。選択肢を選ぶマークシート方式と違い、記述式では答案作りを研究する必要も出てきます。

    自分の苦手分野を知り、戦略を立てる

    過去問を解いたら、すぐに答え合わせをして、自分が解けた問題と解けなかった問題をチェックしましょう。その上で、できなかった問題を見ていきます。間違いが多いと気持ちが落ちこみそうですが、ここで間違えたのはむしろチャンスと言えます。「自分はこんな問題が間違いやすい」「この分野の問題が解けない」など、自分の苦手分野を知ることができるからです。

    自分の苦手分野が分かったら、やるべきことも見えてきます。受験に向けて何を強化すべきか、これからの勉強の戦略を立てることができます。

    時間配分をチェックする

    過去問は実際の入試問題です。本番の入試を意識して、時間を計って解いてみましょう。
    入試本番では制限時間内にどれだけ得点できるかで合否が決まります。
     
    過去問を解くことは、どの問題にどのくらいの時間をかけるか、解けない問題は捨てるなど、決められた時間内にどうペース配分するかの練習にもなります。

    大学入試・共通テストは5年がひとつの目安

    では、過去問は何年分解くのがよいのでしょうか。高校入試では、過去問は第一志望で3〜5年分、併願校は1〜3年分、大学入試では5年分が目安と言われています。

    志望校のレベルや受験者によっても異なるため、一概に「何年分やればよい」というものではありませんが、ひとつの参考にしてみてください。

    第一志望は5年分以上を目標に

    第一志望の大学の過去問は5年分が目安ですが、中には10年分を解いたという生徒も。やみくもにただ解くだけでは意味がありませんが、先ほどお伝えしたように、目的を持って解くならば、かなりの対策ができるはずです。

    しかし、最近の国公立大学や私立難関大学の入試では、その年によって出題傾向や出題形式に変化のある大学があります。教科書も新しくなったこともあり、出題方式をガラリと変えてくる大学もあるため、何年分解くべきか不安なときは、学校の先生や塾のアドバイザーにアドバイスをもらうのもよいでしょう。

    併願校は志望度に応じて5年分を目安に

    第二志望以下の併願校の過去問は、5年分程度が目安です。
    併願校が複数ある場合は、志望度を考慮して決めましょう。例えば第2志望と第3志望は5年分、第4志望は3年分、などです。
    受験間近の時期は過去問だけに時間を割くわけにもいかないので、優先順位を決めて取り組みましょう。

    共通テストは2021年入試分から全て、予想問題も活用

    2020年度(2021年度入試)より従来の「センター試験」から「大学入学共通テスト」へ変更となりました。

    2023年現在では、共通テストになってからまだ数年のため、過去問も少ない状況です。大学入学共通テストの過去問は、2021年入試分から最新のものまで全て解きましょう。もっと対策したい場合は、共通テストの予想問題集を活用しましょう。

    まとめ

    過去問を制するものが受験を制する!

    志望校合格を掴むためには、志望校ごとの入試対策は欠かせません。大学入試において過去問を解くなら、5年分を目安に取り組みましょう。例えば第一志望なら5年分以上、第二、第三志望は最大5年分を解いて、志望校ごとの傾向をつかみ、戦略を立てましょう。

    過去問を解くことは、出題傾向や出題形式を確認だけでなく、自分の得意・苦手分野を知るためにも必要です。本番でもうまく時間配分ができるように練習するという目的もあります。うまく過去問を活用して、志望校の合格を勝ち取りましょう!

    Photo / Getty Images

    その他の記事