「勉強の基本は予習と復習」とよく聞きますが、具体的に何をすればよいのか、どのタイミングでやればよいのか、疑問に思ったことはありませんか?予習と復習の効率の良いやり方を知って、勉強に活かしていけるとよいですね。この記事では中学生や高校生に向けて、予習復習がなぜ大事なのか、また予習復習のやり方のコツをご紹介します。
そもそもなぜ予習と復習が大切なのでしょうか?
まずは予習と復習のメリットについて見ていきましょう。
「予習だけが大切」「復習だけが大切」なのではなく「予習→授業→復習」のワンセットで行うことが欠かせません。
授業の前に予習を行う、授業を受ける、復習をする。この一連の流れが、授業内容の理解度をより深め、定着させ、成績アップが期待できるのです。
その理由を見ていきましょう。
予習とは、授業で学ぶ内容を前もって学習しておくことを指します。予習のポイントは「自分がわからない箇所を事前に把握しておくこと」。
授業の前に予習をしておくことで、自分が「分かるところ」と「分からないところ」をはっきりさせます。
その上で授業を受けることで、自分が分からないところ、つまり「特に聞くべきところ」に集中して授業を受けることができます。予習をしておけば「そういうことだったのか!」と授業時に理解できることも多いでしょう。
授業後には復習をします。
教科書やノートを見返して、授業の内容を理解できているかどうかを確認します。復習の目的は「授業の理解度を深め、定着させること」です。
復習時に理解できていないところは先生に質問しに行くなどして、早めに解決しておきましょう。
この「復習」で予習や授業で分からない箇所を補い、学習内容をしっかり身に付けることができます。
「予習→授業→復習」のサイクルが大切と分かったところで、まずは「予習」のやり方のコツを見ていきましょう。
「予習っていったい何をすればよいの?」と思う人も多いのではないでしょうか。
予習に使うのは、教科書です。授業の前日までに、その日授業でやる予定の範囲を読んでおきましょう。
まずざっと教科書に目を通して、全体像を掴みます。次に、もう一度、丁寧に読み込んでいき、自分が「分かるところ」と「分からないところ」を仕分けして書き込むなどチェックしていきましょう。
予習ではあくまで「分かるところ」と「分からないところ」の仕分けだけでよく、「分からないところ」を理解しようと頑張る必要はありません。予習で大事なのは、何が分からないのかを明らかにすることです。
さらに予習と授業の効果を高めたい人におすすめなのが、教科書を読んでいて自分が疑問に感じた部分をメモしておくことです。予習で疑問に感じた部分があれば、授業中にその「なぜ」を解消しようと自然と理解を深められます。
予習で何が分からないのかを明確にできると、目的意識を持って授業に臨むことができるようになります。自分が集中して聞くべきところも分かります。
予習をしない状態で授業を受けると、全て初めて聞く内容なので、先生の話を聞いたり、板書を写したりするので精一杯になってしまうことも。そのため、授業に臨む前には予習をしておくことが効果的なのです。
次に効果的な「復習」のポイントについて見ていきましょう。
授業が終わったら、復習をします。ノートや教科書を見返して、授業内容を自分が理解できているかをチェックする作業をしましょう。
復習は、学習したことを整理するという点で重要です。予習や授業の時には理解できていなかったところも、復習してみると、急に理解できたりすることもあります。
特に苦手分野や科目は復習に力を入れましょう。
復習するタイミングは、1回目は授業当日のタイミング、さらに時間を置いて1週間後にもう一度行うと効果的です。
授業で理解できないところは、その日のうちに解決しておくのがポイント。先生に質問しに行くなどして、なるべく早く解決しておきましょう。
自分が理解できていなかった箇所は、さらに1週間後、再度復習をしましょう。学習したことを忘れかけているタイミングでもう一度復習することで、記憶への定着が期待できます。
復習のしかたとして効果的なのが、授業で学んだ内容をアウトプットしてみること。
ノートを開いて、自分の考えをまとめ、自分の言葉で声に出して話してみましょう。友達や家族、塾のアドバイザーなど、相手に向けて説明してみるとより効果的です。
ノートを読み返すだけでは「わかったつもり」になっていることも多いもの。しっかり自分の言葉で表現してみると、自分が本当に分かっているかが明確になり、さらに理解度が深まります。
目指せ成績アップ!効果的な予習復習で学習内容を定着させよう
予習と復習のポイントをご紹介してきました。学習効率を上げて成績アップをねらうには、毎日の予習→授業→復習の学習サイクルを定着させ、コツコツ積み重ねることが大切。
予習は授業前に教科書を使って、分かるところと分からないところを明確に。授業では予習で分からなかったところに特に集中しながら、予習の内容を確認するように授業を聞きます。復習は授業当日のタイミングと1週間後のタイミングで、教科書やノートを使って行いましょう。
毎日忙しい学生生活、このサイクルで効率よく学習内容を定着させていきましょう。