通学中の電車やバス、学校の昼休み、家でのちょっとした時間……短いすきま時間もうまく活用すれば、勉強を積み上げることができます。部活で忙しい人や、大学受験に向けて勉強時間をもっと増やしたい人は、すきま時間をうまく活用するとよいでしょう。 この記事では、すきま時間の見つけ方や勉強法のポイントについてお伝えします。
まず、勉強時間にあてられそうなすきま時間を探すことから始めましょう。
どんなに忙しい人にも、すきま時間はあるものです。1時間などのまとまった時間はなかなか取れなくても、5分や10分程度のすきま時間は誰でもあるはず。自分の1日の過ごし方を振り返って、どこなら時間が取れそうか探してみましょう。
例
・通学中の電車やバスで過ごす時間
・学校の昼休み、授業と授業の間の休み時間
・帰宅後〜夕食前までの時間
・夕食後〜お風呂までの時間
・お風呂に浸かっている時
・歯磨き中
・寝る前の時間
5分や10分の短い時間でも十分勉強に活用できます。1回あたりの時間は短くても、それらの積み上げで勉強時間を確保していくことができます。
なんとなく過ごしてしまっている時間も、意識して勉強に使うようにしてみましょう。
すきま時間を見つけたら、その短い時間をいかに効率的に使うかが大切。すきま時間に合った勉強法を、シーン別に見ていきましょう。
電車やバスでの通学時間は、暗記科目の勉強に使うと良いです。具体的な勉強法としては、単語帳を使って英単語や古文単語を覚える、地理や歴史の参考書を読むなどです。
狭い車内ではなかなかノートや教材をゆったり広げて見ることが難しいため、持ち歩きやすい小さめサイズのノートや単語帳、参考書を用意しておくとよいでしょう。
また、スマホの機能を活用する方法もあります。暗記用のアプリや、スマホアプリと連動できる文房具の活用です。例えば、専用の暗記ペンで、ノートや教科書の暗記したい箇所にマーキングして専用アプリで読み込んでおけば、スマホ1台でいつでもどこでも暗記ができます。数百ページ分をスマホ1台で持ち歩けるので、荷物を減らしたい人におすすめです。
暗記用のアプリも様々なものがあるので、自分にあったものを見つけてみるのも良いでしょう。
授業と授業の合間の10分程度の休み時間は、短い時間で集中して取り組めるものが適しています。英単語や古文単語などの暗記物、数学1題、短い英文の読解など、10分でできることリストを作っておき、取り組みましょう。前の授業の分からないところを友達に聞いたり、復習をしたりも良いでしょう。
昼休み、昼食をサッと済ませれば、残りの時間を勉強にあてることができるため、宿題や課題、授業の復習、暗記物に取り組むと良いでしょう。
友達とおしゃべりする時間も取りながら、友達と一緒に勉強している人も。問題の解き方を共有したり、その日の授業で習ったことを友達に向けて自分の言葉で説明したりすることは復習にもなり、効果的です。
静かな環境で集中したい人は図書室や自習室に移動して取り組むのもおすすめです。
家でのすきま時間を勉強に活用するコツは、例えば「夕食の前」「お風呂の前」「寝る直前」など毎日の習慣に結びつけることです。
英単語や古文単語、地理や歴史などの暗記物、授業の予習・復習、数学の問題演習など、取れる時間に合わせて、きり良く終えられる分量に取り組みましょう。
お風呂好きの人は、お風呂に浸かりながら暗記したり、入浴中に数学の問題の解き方を考えたりと、入浴時間を勉強にあててみるのもいいかもしれません。
すきま時間を勉強時間として活用するには、意識するべきポイントがあります。
毎日必ずあるすきま時間のほかにも、急にすきま時間が訪れることもあります。
全てのすきま時間を勉強にあてる必要はなく、適度に息抜きや休憩も必要です。しかし時間をムダなく使うためには「すきま時間ができた!」ということに自分自身がいつでも気付くようにしておくことが大切です。
時間をなんとなく過ごしてしまわないように意識しましょう。
すきま時間が来たら、とにかくすぐに勉強を始めましょう。
「すきま時間には勉強する」ことが習慣化できると、勉強時間をどんどん積み上げることができます。
すきま時間にすぐに勉強に取り掛かるためには、事前の準備が不可欠です。
いつでもすぐに開ける単語帳やノート、参考書を持ち歩くようにしましょう。また「5分できたらやることリスト」や「10分できたらやることリスト」をあらかじめ用意しておき、5分、10分できたらすぐに取り組めるようにしておくとよいでしょう。
例えば「朝6時に起きて朝食前に英単語を1ページやる」「通学の電車の中で問題集の例題と解説を読む」「寝る前に翌日の授業の予習をする」など、自分でルーティンを決めておくと、習慣化しやすいです。
いきなり全てのすきま時間を勉強にあてようとすると挫折しやすいので、少しずつ習慣化していきましょう。
すきま時間の勉強で周りに差をつけよう
すきま時間の勉強法についてご紹介してきました。すきま時間は人によってさまざまですが、まずは自分のすきま時間がどこにあるかを意識して探し、勉強にあてていきましょう。また5分、10分などの時間別、また電車やバス、学校、家などシーン別に「すきま時間ができたらこれをやる!」というものをあらかじめ用意しておくことがポイント。短いすきま時間でも、コツコツ続ければ着実に勉強を積み重ねることができます。急に訪れるすきま時間もムダなく勉強に使って、ライバルに差を付けましょう!