
受験の際は、入学願書を提出する必要があります。願書の書き方や出願の手順を正しく理解して、ミスなく手続きを行いましょう。
今回は、入学願書の取り寄せ方法や出願手続きの流れについて解説します。
入学願書とは、志望する進学先での入学試験を受けるために提出する申請書です。大学のほか、短大や専門学校への入学を志望する場合も、入学願書を提出する必要があります。
また、入学願書に必要事項を記入し、志望する学校に提出することを「出願」と呼びます。
大学に入学するためには、願書を提出し、出願が認められなくてはなりません。
ここでは、入学願書を準備する際に押さえておきたい、注意点やポイントを解説します。
入学願書のほか、調査書(内申書)など、必要書類の提出期限にも注意が必要です。
提出期限は大学ごとに指定されており、「消印有効」のところもあれば「必着」としているところもあります。
なお、消印有効と必着とでは締め切りが異なるため注意しましょう。
| 消印有効 | 指定日までに消印が押されていれば有効 |
| 必着 | 指定日までに到着していなくてはならない |
消印とは、郵便局で郵便物に押される「使用済みを証明する印」のことです。消印の日付が基準となるため、郵送のタイミングによっては翌日以降の消印となる場合があります。
そのため、締め切りの直前に投函するのではなく、余裕をもって郵送することが重要です。期限当日に投函するときは、当日受付してくれる郵便局窓口へ直接持ち込む必要があります。
提出期限が必着の場合は、指定した日付までに志望する大学まで書類が届いていなくてはなりません。郵便物は発送から配達まで日数を要するため、期限内に届くように余裕をもって手配しましょう。
ここでは、入学願書提出を含む大学出願の流れを6つのステップで解説します。
まずは志望する大学の入学願書を入手します。
大学のWebサイトにある申込フォームから請求できるほか、進学情報サイトや書店などでも入手できる場合があります。
また、入試説明会やオープンキャンパス、大学の窓口、高校や予備校で配布されていることもあります。
入学願書の費用は、国公立大学は基本的に無料ですが、私立大学では有料の場合や送料が必要になることがあります。事前に確認しておきましょう。
入学願書は、必要書類を添えて提出します。手配に時間を要する書類もあるため、事前に用意できるものは揃えておきましょう。
例えば調査書は、高校に依頼して発行してもらわなくてはなりません。日付に余裕をもって依頼しておくことはもちろん、予備も含めて複数部をまとめて発行してもらうことも出願をスムーズに進めるコツです。
志望する大学によっては、志望理由書や推薦書、卒業見込証明書など他の書類も求められる場合があります。各大学の募集要項で、必要書類の種類、書式、提出方法をそれぞれ確認しましょう。
受験料は指定された方法で銀行、郵便局、コンビニなどから振り込みます。大学ごとに振込み方法は異なるので、募集要項で指示された方法を確認してから手続きを行いましょう。
振込みの際に受け取る領収書や収納証明書は、願書への貼り付けまたは同封を求められる場合もあるので、手続き後は保管しておくことが大切です。
受験料の支払い期限を過ぎると、出願が無効となることがあるため、早めの手続きを心がけましょう。銀行や郵便局から振り込む場合は、窓口の営業時間にも注意が必要です。
入学志願票には氏名、住所、高校名、試験区分など指示されている内容を正確に記入します。
記入ミスや書類の不備があると受理されない可能性があるため、募集要項をよく確認してから正確に記入しましょう。
記入ミスしたときの訂正方法は、大学によってさまざまです。募集要項に記載されているので、指示に従って訂正します。使用する筆記具や記載ルールも、大学ごとの指定に従うことが大切です。
必要書類を「簡易書留」または「速達・簡易書留」で郵便局窓口から発送します。トラブル防止のために、提出書類はコピーして、内容の控えを保管しておきましょう。
大学によっては、封筒サイズなど郵送方法を指定している場合があるため、募集要項やホームページをよく確認してください。
入学願書を提出する際は、同封する書類や封筒の宛名にも注意が必要です。
郵送前は、以下の点を再確認しておくことをおすすめします。
・宛名に誤字脱字はないか
・添付書類は不足していないか
・送付期限内に発送できるか
前述の通り、消印有効と必着は厳密な締め切りが異なります。消印有効と必着を間違えて、チャンスを逃すことのないようにしましょう。
願書が志望する大学へ届き、無事に受理されると、入学志願票に記入した住所宛てに受験票が届きます。近年は多くの大学がインターネットの出願システムから各自で受験票をダウンロードする方式を採用しています。
受験票を受け取ったら、氏名、試験日、会場など印字された内容に誤りがないか、必ず確認しましょう。受験票に誤りがあるまま放置すると、当日「名前が違うから」などと受験を断られる可能性もあります。
受験票が届かないときや、内容に不備があるときは、早めに大学へ問い合わせることも大切です。
令和8年(2026年)度大学入学者選抜の大学入学共通テストから、出願手続きは電子化され、原則として郵送での出願手続きはできなくなります。
ここでは、Web(オンライン)出願の方法について6つのステップで解説します。
・インターネットに接続できるPCやスマートフォン、またはタブレット
・メールアドレス
・顔写真データ
顔写真データは、7月1日以降に撮影した新しいものを用意しましょう。
大学入試センターの「共通テスト出願サイト」からアカウントを登録して、マイページを作成します。出願内容の登録や 訂正、受験票取得、成績閲覧など、すべての操作をマイページで行います。
なお、マイページの作成には期限があるため、必ず期間中に作成しましょう。令和8年度については、令和7年7月1日(火)10:00~10月3日(金)17:00が作成期間です(予定)。なお、閲覧は令和8年4月末日までが予定されています。
志願者情報(氏名、現住所、連絡先電話番号、出願資格、顔写真など)、受験教科、検定料の支払い方法などの必要事項をマイページで入力し、送信します。入力ミスがないように、登録内容を何度も見直してから送信ボタンを押しましょう。
なお、出願内容の登録にも期限があるため、できるだけ早めに登録することをおすすめします。
【出願期間】令和7年9月16日(火)10:00~10月3日(金)17:00
出願期間終了後、マイページから、出願内容の確認・訂正ができます。期間は、10月10日(金)10:00~10月17日(金)17:00です。※出願内容の登録期間中(9月16日10:00~10月3日17:00)も出願内容の確認・訂正が可能です。
検定料(3教科以上は18,000円、2教科以下は12,000円)を支払います。後で成績を確認したい場合は、検定料に加えて成績閲覧手数料(300円)を検定料と合わせて支払うと、マイページ上で自身の成績を閲覧することができます。
支払いはクレジットカード、コンビニ決済、Pay-easy(ペイジー)の3種類に対応しています。
支払い期限までに支払いを済ませましょう。出願内容を登録していても、支払い期限を過ぎると出願そのものが無効扱いとなります。
【検定料等支払い期間(予定)】令和7年9月16日(火)10:00~10月3日(金)23:59
なお、検定料の支払い時には、手数料(188円)が別途必要です。決済手続きを進めるときは、金額と支払い完了の確認も行いましょう。
マイページ上で受験票を確認・ダウンロードします。氏名や顔写真、会場などの記載内容に誤りがないか必ず確認してください。12月上旬から取得可能になります。
受験票は印刷して試験当日に忘れずに持参しましょう。印刷は白黒でもフルカラーでもかまいません。A4サイズの白い紙を使用してください。
大学入学共通テストの成績で志望大学へ出願するためには、事前に成績提供手続きが必要です。大学入試センターに成績請求するための手続きで、「Web方式」と「チケット方式」の2種類があります。
| Web方式 | マイページ上の申込番号などを志望大学の出願サイトで入力する |
| チケット方式 | マイページで取得した成績請求チケットを印刷して、志望大学に提出する |
「Web方式」と「チケット方式」どちらの方式を選ぶのかは、志望する大学ごとに異なります。
大学受験における願書とは、志望校に提出する申請書です。願書を提出することを出願と呼び、受理されると受験票が発行されます。
願書の請求方法や記入する内容は大学によって異なります。記入ミスや不備を防ぐためにも、出願する大学ごとにルールを事前確認しておくことが大切です。
大学入学共通テストについては2026年から、出願はWebのみとなります。早めに準備し、ミスのない出願を行いましょう。
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