お近くの校舎を探す

お近くの校舎を探す

大学の指定校推薦とは?推薦を受ける基準は?推薦入試の種類を解説

大学の指定校推薦とは?推薦を受ける基準は?推薦入試の種類を解説

近年、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜など、一般選抜以外の入試方法で大学に入学する人が増えてきています。もし推薦での受験を考えるなら、高1生から早めに受験対策をすることが不可欠です。この記事では推薦入試とはどんなものか、特に指定校推薦について詳しく解説します。

目次

    推薦入試とは?その種類を解説

    まず推薦入試とはどんなものか、大学受験を考えるならぜひ知っておきたい基礎知識から見ていきましょう。
    また、推薦入試とは異なりますが、総合型選抜についても説明します。

    推薦入試の仕組みと種類

    推薦入試(現在では「学校推薦型選抜」という名称に変更)は、出身学校長などの推薦に基づき実施される選抜のこと。大きく分けて「指定校制(いわゆる指定校推薦)」と「公募制」の2種類があります。

    出願するにはまず、高校からの推薦を受ける必要があります。高校での成績を評価する「評定平均値」が重視されるほか、部活や課外活動の参加状況、生活態度などが総合的に判断され、推薦を受けられるかが決まります。指定校制では校内選考が行われることもあります。

    試験内容は、志望理由書などの書類審査、小論文や面接などです。大学によっては基礎学力試験、プレゼンテーションや口頭試問が課される場合もあります。


    ・評定平均とは?
    評定平均とは、高1生〜高3生の1学期までの全科目の成績(5段階)の平均値のこと。ただ2学期制で、夏に出願する入試の場合、高校3年生の1学期分が、途中段階で算出されるケースもあるようです。
    詳細は、受験する入試の時期と、高校の制度によって異なるため、学校の先生に確認しておくのがおすすめです。

    評定平均値は推薦入試の出願条件となっている場合が多く、大学によっては4.0以上を求めるところもあります。

    ※評定平均値は、2021年度入試より「学習成績の状況」に名称が変わっています。


    ・合格率は?落ちることはある?
    主に私立大学で行われる指定校推薦では、合格の可能性はかなり高いといわれています。しかし入試の状況により、必ずしも100%ではありません。

    公募推薦では、一般的に指定校推薦に比べて合格率は低いです。指定校推薦に比べて出願人数が多く、競争率が高くなるためです。

    学校推薦型選抜の特徴

    学校推薦型選抜(推薦入試)には「指定校制」と「公募制」があることを説明しました。次に、特徴をお伝えします。

    指定校推薦は、大学が指定した高校の推薦枠に選ばれた生徒を対象に行われる選抜方法です。大学から割り振られる推薦枠は一般的に1校あたり1〜3名程度。主に私立大学で行われる選抜方法で、国公立大学ではほとんど実施されていません。

    一方、公募推薦は、大学の出願条件をクリアし、出身学校長の推薦があれば、どの高校の生徒でも出願できます。私立大学や国公立大学で実施されていますが、国公立大学の推薦基準は非常に厳しく設定されています。

    総合型選抜の特徴

    総合型選抜では、受験生が大学のアドミッション・ポリシー(入学受け入れ方針)に合った人材かどうかが判断基準になります。自己PR文や志望理由書、面接やプレゼンテーションなどを通して、受験生の適性やどんなことを学びたいかといった意欲を総合的に判定します。

    総合型選抜は、推薦入試とは異なり、高校の推薦なしで出願できます。
    私立大学、国公立大学で実施されており、選抜方法は大学によってさまざまです。挑戦したい方は、志望する大学の選抜方法を調べてみましょう。

    指定校推薦のメリット

    ここからは指定校推薦について詳しく見ていきましょう。

    指定校推薦は合格の可能性が高い

    指定校推薦の入試では主に、高校からの調査書や推薦書などの書類選考のほかに、小論文や面接などがあります。

    指定校推薦では、高校内で推薦枠を勝ち取ることができれば合格の可能性はかなり高いといわれています。公募推薦や総合型選抜と比べて合格の可能性が高いことはメリットといえるでしょう。とはいえ必ずしも合格できるわけではないので、入試で課される小論文や面接などの対策はしっかり行いましょう。

    なお指定校推薦は、高校が大学に対して生徒を推薦するものであり、合格すればその大学へ入学すること、つまり専願(他の大学への併願不可)を前提にしています。安易な入学辞退はできないので、本当に入学を希望するのかどうか、じっくり考えた上で出願しましょう。

    一般入試より早く合否が決まる

    私立大学の指定校推薦の一般的なスケジュールは、高3生の6〜8月頃に高校内での募集が行われ、7〜10月に校内選考、10〜11月に出願・入試、12〜1月に合格発表という流れです。

    そのため一般入試と比較して、より早く合格を決められるメリットがあります。

    指定校推薦を受けるには?

    指定校推薦枠に選ばれるためには、まずは希望する大学の出願条件を満たすことが必須。さらに、推薦枠の人数以上に希望者がいる場合は校内選考を突破しなければなりません。

    学校の定期テストで良い成績をとる

    指定校推薦では評定平均値が重視されます。校内選考でも、評定平均値が高い生徒が有利になります。

    学校の成績は、定期テストの結果が大きなポイントになります。体育や音楽などの実技教科の成績も評定平均値に含まれるため、なるべく全ての教科まんべんなく、定期テストで良い結果を残していく必要があります。

    部活動や生徒会などの活動に取り組む

    評定平均値のほかに、部活動や生徒会、委員会、ボランティアなどの課外活動をしていたかも校内選考の評価基準に含まれることがあります。

    高校によって基準はさまざまですが、評定平均値が同じくらいの生徒が複数いる場合、これらの活動に積極的に取り組んだ生徒が有利になる場合があります。

    「やってみたい」と思うことには積極的にチャレンジしてみましょう。

    まとめ

    指定校推薦を受けるために早いうちから準備しよう

    指定校推薦について詳しく解説してきました。指定校推薦の出願には、まず一定以上の評定平均値が必要。高1生から定期テストで良い成績を取れるよう、コツコツと勉強に取り組みましょう。さらに部活や生徒会、ボランティア活動など、さまざまな経験が受験のときのアピールにもなります。指定校推薦は合格の可能性がかなり高いといわれていますが、早いうちからの積み重ねが大切です。確実に合格をつかむために、しっかりと準備をしていきましょう。

    Photo / Getty Images

    その他の記事