夏休みが終わり、季節は秋へ。高3生の秋ともなれば受験まであと少し、ラストスパートです。また高1・2生にとって受験はまだ先ですが、夏休みまでにつけた知識をもとに、秋からさらにステップアップしていきたいですね。この記事では、学年ごとの高校生の勉強時間の目安、また秋からの時期に取り組むべきことに焦点を当ててご紹介します。勉強時間や時間配分のポイントなど、秋からの勉強計画の参考にしてみてください。
まずは高校生の平均勉強時間について、また高1生の勉強時間と秋から取り組むべきことを見ていきましょう。
高1生の話に入る前に、高校生の平均勉強時間についてお伝えします。
高校生の平日の1日の平均勉強時間は一般的に「学年+2時間」と言われることがあるようです。
ということは、高1生は3時間、高2生は4時間、高3生では5時間が平均的ということになります。これはあくまで平均であり、この通りでなくても構いませんが、ひとつの目安にしてみてください。
高1生の平日の勉強時間は3時間が平均的と言われています。また休日は2〜4時間が目安となります。
最初のうちは3時間も勉強するのが難しいと感じる人もいるかもしれません。高1生のうちは勉強時間の長さというより、短時間でも毎日続けることを意識して取り組んでみてください。毎日少しずつでも机に向かい、なるべく早い時期に学習習慣をつけておきましょう。
高1生はとにかく基礎固めの時期。秋からも英語、数学、国語を中心に、基礎固めをしっかりと行っていきましょう。英・数・国の3科目は学習内容が多く、範囲も広いため、力をつけるのに時間がかかる科目です。まだ時間に余裕がある高1生のうちに徹底して基礎固めをしましょう。
また、学年が上がるにつれやるべきことが増え、どんどん忙しくなっていくため、スケジュール管理も重要になってきます。高1生のうちから勉強スケジュールを立てるクセをつけ、「何にどれくらい時間をかけるか」の優先度をつけながら勉強を進めていくとよいでしょう。
参考: 高1生 勉強法・スケジュールなど よくある質問
受験まであと1年あまりとなる高2生の秋。そろそろ志望校を決め、受験を見据えて準備を始めましょう。
高2生の平日の勉強時間は4時間が平均的と言われています。また休日は3〜5時間程度が目安となります。
高2生の秋・冬で本格的な受験勉強をスタートする人が多くいます。ここまでで思うように勉強時間が取れていない人は、いつもの勉強時間に+1時間上乗せするなど、徐々に勉強時間を増やしていきましょう。
高2生の秋、受験まであと1年ほどです。志望する大学や学部を絞り込み、そろそろ受験を意識した勉強を始めていく時期です。
夏休みの終わりまでに基礎固めを終わらせたら、秋は志望校の受験科目や合格ラインを確認して、自分の得意または苦手な科目や分野を把握します。この得意・苦手、合格ラインまであとどれくらいかの把握に役立つのが、学校の定期テストや模試です。
定期テストや模試の結果を振り返り、間違えた問題や解けなかった問題をチェックして、復習や解き直し、同じような問題を反復して解くなどして、補強していきましょう。
受験まであと1年あまり、受験科目や入試方式、共通テストを含めた日程を確認し、逆算して勉強スケジュールを立てて進めていきましょう。
参考:高2生 勉強法・スケジュールなど よくある質問
受験間近の高3生の秋!残された時間はあとわずか、優先順位をつけながらうまく時間配分をして、計画的に勉強を進めましょう。
受験生(高3生)の平均勉強時間は平日5時間、休日10時間と言われています。
ちなみに河合塾マナビスに通い国公立大に合格した方、早慶などの難関大学をはじめとした私立大学に合格した方は、1日7〜10時間ほど勉強していたようです。
参考:高校生の勉強時間はどのくらい?
高3生の秋には過去問に挑戦しましょう。共通テストの過去問や予想問題、また志望校の過去問を数年分解き、入試レベルの問題に対応できる応用力を高めていきましょう。
知識をインプットしただけでは入試問題は解けません。問題演習を通して実際の入試の出題形式に慣れておくことが不可欠です。また、近年の大学入試では、持っている知識をいかに使いこなして問題を解くか、すなわち思考力や判断力、表現力が求められます。それらの力を養うためにも、過去問や予想問題に取り組みましょう。
過去問を解くことで、自分の課題が見えてくるはず。残り少ない受験までの時間で自分が何に注力すべきかを整理して、やるべきことに取り組みましょう。
高3生秋からは共通テスト模試や記述模試、大学別のオープン模試など多くの模試が実施されます。積極的に活用しましょう。
模試を受けた後は、必ず復習をしましょう。自分が現在どれくらいの実力があるか、また苦手分野や弱点を知ることができます。それを知ることで、いま何が足りないか、どうすれば得点アップができるかの対策を取ることができます。
得点をアップするには、得意をより伸ばすか、苦手を補強するかのどちらかになります。受験までの残り少ない時間で、何にどう時間配分していくかを考えて、対策を取りましょう。
高3生の秋以降、受験までの残り少ない時間を有効に使いたいもの。ここからは受験勉強の時間配分やスケジュール立てのポイントをお伝えします。
まず、共通テスト対策、国公立大の二次試験対策、私立大の試験対策はバランスよく行いましょう。どれかに偏って時間をかけすぎてしまうと、他に手が回らなくなり、入試対策をしきれなくなってしまいます。
そして少しでも多く勉強時間を確保するには、すきま時間を活用するのも1つの方法。移動中や食事前、入浴中、学校や塾の休み時間など、1回5分でも積み重ねれば大きな力になるでしょう。
参考:高3生 勉強法・スケジュールなど よくある質問
最後に、受験前だからといって無理のしすぎは禁物です。特に季節の変わり目の時期は体調を崩しやすく、なんとなくだるい、疲れやすいなどの不調を感じる人もいます。無理をして体調を崩して勉強ができなくなってしまっては本末転倒です。睡眠はしっかり取り、バランスの取れた食事と適度な運動、十分な水分補給を心がけるなど、体調管理はしっかり行いましょう。
勉強の秋!やるべきことにしっかり取り組んで合格を勝ち取ろう
学年ごとの高校生の勉強時間と、秋から取り組むべきことについてご紹介してきました。高1生は早いうちから毎日の学習習慣をつけ、少しずつ勉強時間を増やしていけるとよいでしょう。高2・3生の秋は受験を強く意識する節目の時期です。自分の学力や学習の進捗、やるべきことを整理して、何をすべきか、またどれくらい時間をかけるべきかのスケジュール立てが重要です。季節の変わり目の体調不良にも注意しながら、受験に向けて着実に進んでいきましょう。
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