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受験に役立つ暗記法

~漢字一字の意味を関連付ける~

一つひとつの漢字には意味が込められています。音読みが中国からの「音」だとすれば、訓読みが日本における「意味」です。
私は漢字一字の訓読み、即ち意味を調べて覚え、それを単語の内容と関連付けて暗記していきました。逆に言えば、漢字の意味さえ分かっていれば未知の単語も類推できるようになります。


例えば現代文。現代文は日常会話には出ない難解・難読の単語が頻出します。「畏敬」という単語に接したとき、まず「畏」の訓読みを調べます。「おそれる」「かしこまる」と出てくるので、「畏」には「目上の人や尊敬の念を抱くときに使われる語」というイメージを持つことができます。これさえ分かっていれば、「畏怖」は「おそれる」+「(怖)こわい」の組み合わせだから、すぐに意味を類推することができます。「畏縮」も「おそれる・かしこまる」+「(縮)まる」ですぐにイメージが湧いてきます。

続いて古文。古文単語「ぐす」は漢字に直すと「具す」で、現代語訳は「備える」「一緒にいく」「添える」です。「具」の訓読みを調べてみると「そなわる」「つぶさに」と出てきます。「そなわる」=「具備」、「つぶさに」=「具体的」と字そのもののイメージを掴むことができれば、古文単語「具す」も幅広い訳語を同時に覚えることができます。「具すの訳語は①備える②一緒に行く~」と単体として覚えるよりは、より読解に適した形で暗記できるので効果的です。古文単語集では平仮名で出てきても、辞書でどんな漢字があてがわれているのかを調べてみることで、イメージがつきやすくなります。


むやみやたらに覚えようとするよりは、一つの漢字で様々なイメージが膨らむように学習することができれば、結果的には効率よく勉強できます。
ただ、漢字の意味をその都度調べていくのは手間がかかるので、やはり受験勉強は早期に始めるに越したことは思います。

★投稿:のっこさん(アドバイザー)

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